センター概要
部門長挨拶
- 大澤 眞木子
- 女性医療人キャリア形成センター センター長
学校法人 東京女子医科大学 理事
学校法人東京女子医科大学は、学祖吉岡彌生先生により女子の医育機関として明治33年(1900年)に設立されました。本学は創立以来、「女性の社会的・経済的自立」を目指し、社会貢献を果たすことのできる専門職である女性医師・看護師を育成してきました。その使命は学頭の理念である「至誠と愛」」(きわめて誠実であること、慈しむ心(愛))の実践を根幹とし、「医学の蘊奥を究め兼ねて人格を陶冶し、社会に貢献する女性医人を育成する」すなわち、「知識・技能を生涯に亘り研鑽する姿勢、温かい心を持った人間性、社会に貢献する活動力、国際感覚を持つ女性医療人の育成」にあります。このことは本学の使命として継承されていくべきものであります。
医師における女性の割合増加に伴い、女性の医療者および研究者のライフイベントである出産、育児などによる離職問題がクローズアップされております。その状況の中、本学では平成11年に制定された男女共同参画社会基本法を鑑み、平成18年より女性医師生涯研鑽支援委員会、女性医学研究者支援室、女性医師再教育センターを設置し、女性医師・研究者への支援体制の拡充に取り組んでまいりました。平成21年には支援対象に看護師を加え、これまでのプロジェクトをさらに拡充・推進するため、法人直轄の組織として『男女共同参画推進局』を設立しました。今般、女性医師・看護師の勤務継続に対する支援、セーフティネットを提供するだけでなく、医療人としてのキャリア形成とその促進、リーダーシップ育成を通じて、リーダーとして活動する女性医療人を育成することを目的として、一段上のステージを目指していくことを明確にするために、平成29年1月より『女性医療人キャリア形成センター』に名称変更いたしました。 現在、センターの傘下には「ダイバーシティ環境整備事業推進室」、「女性医療人リーダー育成部門」、「女性医師・研究者支援部門」、「看護職キャリア開発支援部門」が設置されております。
「ダイバーシティ環境整備事業推進室」は他の3部門と連携し、本学が平成28年度に採択された「文部科学省科学技術人材育成費補助事業ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(特色型)」、令和3年度に採択された「同先端型」において、女性医療人の上位職への積極登用、研究力向上とリーダー育成、ダイバーシティ研究環境整備に積極的に取り組んでおります。
また各部門においても、「女性医療人リーダー育成部門」では女性医師・研究者のキャリア形成を推進および指導者としての資質および能力の開発、「女性医師・研究者支援部門」では子育てと医学研究や医療の両立実施が可能な体制支援および卒業大学等を問わない女性医師の復職支援、また「看護職キャリア開発支援部門」ではカウンセリング体制の充実や研究支援、様々な研修・セミナー等の開催やライフイベント支援等で、幅広く女性医療人のキャリア形成を支援しております。
今後もより一層、社会の発展に貢献するために、活動を推進してまいります。皆様のご理解、ご協力のほど、何卒宜しくお願い申し上げます。