よりよい改善につながる地図づくりを目指して

 質の高い医学生を輩出するためには、教学マネジメントにより、教育環境を改善し続ける必要があります。改善の方向性が適切か、確認しながら進むためには「地図」が必要となります。
 統合教育学修センターの教学IR(Institutional Research)チームでは、教学マネジメントをサポートする目的で、教育に関するデータの収集・分析を行い、学内の様々な会議体や教育委員会へ報告をしています。
 教学IRチームが提供する資料は教育改善のための「地図」になり得るものですので、データ分析に精通した専任教職員が配置されています。

教育に関する調査

■ 卒業生調査

 本学では、卒前・卒後教育の質を保証し、女性医療人のキャリア構築を支える卒後サポートを充実させるために、卒業生にアンケート調査を行っています。これら集計・分析結果は、カリキュラム評価やディプロマ・ポリシー改善のための根拠資料としての活用を念頭に、両学部の質向上委員会にて報告しています。

【医学部】

【看護学部】

■ 卒業時・カリキュラムおよび学生生活満足度調査

 本学では、医学教育および看護学教育の質保証の観点から、卒業時にカリキュラムや学生生活、学内設備について満足度調査を実施し、調査結果を集計・分析しています。集計・分析結果は両学部の質向上委員会にて報告し、改善に向けた取組みが行われるようサポートしています。これまでに、自習室満足度の改善や、学生主導の食堂・共用スペース等の利用ルール策定に寄与しています。

【医学部看護学部】

■ GPCA(Grade Point Class Average)の集計と共有

 科目(Class)におけるGP(Grade Point)値の平均値であるGPCAを集計し、教務委員会にて報告することで、各科目責任者や講義担当者へ集計結果を共有しています。他の科目のGPCAを参考にすることで、試験難易度の改善、平準化への取組みにつながっています。

■ 講義復習テスト・授業評価アンケートの集計と分析

 本学では、LMS(WebClass)を利用して講義ごとに、講義復習テストと授業評価アンケートを実施しています。これらの集計・分析結果は、講義および教育の質向上のために、両学部の質向上委員会や教務委員会などで報告しています。

■ 診療参加型臨床実習における評価分析

 診療参加型臨床実習は医学部において非常に重要な実習です。約2年間、学生は臨床実習を通して医師としての必須技術や患者への対応、チーム医療などを学んでいきます。本学ではポートフォリオにより形成的評価を学生へフィードバックすることで、スキルや態度の改善を促しています。したがって、臨床実習では技術指導はもちろんのこと、適切な評価を行うことが大切です。教学IRチームが行った実習評価の分析結果により、評価項目の見直しにつながりました。今後も改善に向けた分析を続けていきます。

データで見る女子医大

■ データで見る東京女子医科大学の魅力【医学部ver.】

ストレート卒業率

93%

(2022年度)

医師国家試験合格率

新卒

96.3%

全体

92.1%

(2023年度)

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