ブックタイトルSincere No.11 2019.1

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概要

Sincere No.11 2019.1

東京都調布市古刹に抱かれた文化・スポーツ都市調布市のランドマークといえば深大寺(16ページの地図?)。隣接する神代植物公園(同?)とともに、一大観光スポットとなっている。深大寺の名は、深沙大王(じんじゃだいおう)という水神に由来している。深沙大王は、教典を求めてインドへ旅した玄奘三蔵を守護し、流砂河という大河を渡るときに力になったといわれている。開創は奈良時代の733年。満功上人(まんくうしょうにん)が法相宗の寺院として建立し、深沙大王の像を安置したと伝えられている。その後、深大寺は天台宗に改宗され、平安時代の991年に比叡山中興の祖といわれている良源大僧正、通称・元三大師(がんざんだいし)の自刻像が深大寺に移された。東国の人々の安寧が深大寺に託されたのである。現在、深大寺最大の行事となっている「厄除元三大師大祭」(毎年3月3・4日に開催)に6万人も押し寄せるのは、元三大師信仰の厚さを物語っている。同時に行われる「だるま市」は、日本三大だるま市の一つとして全国的に有名だ。2017年には、東日本最古の銅造仏像「白鳳釈迦如来像」が国宝に指定された。深大寺の参道にはそば屋をはじめ甘味処、土産物店などが建ち並び、風情のある門前を呈している。その中で異彩を放っているのが「鬼太郎茶屋」である。『ゲゲゲの鬼太郎』の生みの親・水木しげる氏の第二の故郷が調布だったことから、この地に“鬼太郎ワールド”が再現された。店内には鬼太郎をはじめとする妖怪グッズがずらり。喫茶コーナーでは「ゲゲゲラテ」や「目玉おやじの栗ぜんざい」、「一反もめんの茶屋サンデー」、「ぬり壁のみそおでん」などが味わえる。四季を通じて花と緑が楽しめる武蔵野のオアシス、それが神代植物公園である。東京ドーム10個分に相当する広大な園内には、約4,800種類、10万本・株の樹木が植えられ、バラ園をはじめツツジ園、ハナミズキ園、ウメ園、ハギ園など30ものブロックが形成されている。日本古来の園芸植物の保存や、各種イベント・展示会なども開催。2016年にリニューアルオープンした大温室には珍しい熱帯の植物が集められ、彩り鮮やかな花々を鑑賞できるようになった。風情のある門前。神代植物公園のバラ園。市のランドマーク・深大寺と鬼太郎ワールド神代植物公園とスポーツ都市のシンボルSincere|No.11-2019 15調布市のランドマークとなっている深大寺。