ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

シンシアNo.9

外国人観光客にも大人気の松本城「私は毎日、塩尻の自宅から松本駅前の上條医院(12ページの地図11)までマイカーで通っていますが、松本市内に入ると美しい北アルプスが目に飛び込んできて清々しい気分になり、“今日も一日がんばるぞ!”とファイトがわいてきます」こう語る上條順子院長は、さらに言葉を続けて、「空気や水がおいしく、春夏秋冬のメリハリがあり、観光資源が豊富で外国人観光客が多いのも自慢ですね」と、松本の魅力をアピールする。松本のシンボルといえば「国宝松本城」(地図2)。北アルプスに抱かれて威風堂々とたたずむ天守は、訪れる人を魅了してやまない。連日、内堀越しに天守を写真に収めようとする観光客が後を絶たないが、これらの中には上條院長が指摘するように外国人が少なくない。また、城下のあちこちで外国人観光客の姿をよく目にする。戦国時代の文禄年間に建てられたとされる松本城の天守は、現存する五重六階の天守としては最古のものである。これまでいくたびも存続の危機に見舞われてきたが、市民の情熱によって乗り越え、400年以上も風雪に耐えてきた。1936(昭和11)年には国宝に指定され、姫路城、犬山城、彦根城、松江城とともに国宝指定された五大天守の一つとして知られる。学都・松本を象徴する旧開智学校校舎松本城の北方に位置する重要文化財「旧開智学校校舎」(地図1)も、松本市民が誇る観光名所だ。屋上に東西南北の風見を配した八角塔がそびえる白亜の校舎は、1876(明治9)年に建てられた。建物には、舶来のガラスが散りばめられているように和風と洋風が混在し、貴重な擬洋風建築の学校として1961(昭和36)年に重要文化財に指定された。その後、移転修理工事が行われ、1965(昭和40)年4月に現在地へ移転。教育博物館として一般公開されるようになった。保存されている教育実践資料の数々は、質・量とも日本一といわれている。学都・松本を象徴するスポットである。松本のシンボル「国宝松本城」。遠くに北アルプスを望む。重要文化財の「旧開智学校校舎」。Sincere|No.9-2018 11