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概要

シンシアNo8

医療最前線圧倒的なスケールと先進のシ診療を支える中央検査部医師の診療にとって患者さんの臨床検査データは不可欠である。東京女子医科大学病院では、その臨床検査を中央検査部が一手に引き受けている。診療を陰で支えている中央検査部の舞台裏をのぞいてみよう。1日1,300人にものぼる採血患者数女子医大病院総合外来センター地下1階の採血コーナーには、午前7時半の受付開始と同時に患者さんがひっきりなしに訪れてくる。広い待合いロビーに設置された約130席のソファーは、採血開始の8時までにほぼ満席となり、立っている人も少なくない。採血が開始されると、15の採血ブースにそれぞれ受付番号が表示され、該当する患者さんがブースに向かう。採血に要する時間は1人当たり約3分。各ブースとも次から次へと患者さんが入れ替わり、午前中はほぼフル稼働の状態が続く。取材当日、待合いのソファーに余裕が出てきたのは9時半を過ぎてからだ。午後に入っても、採血を受ける患者さんは絶えることがない。こうして、1日の外来採血患者数は約1,300人を数え、年間の採血件数は優に30万件にのぼる。これは、大学病院の中ではトップの数字である。診療を支援する“縁の下の力持ち”中央検査部は、採取された血液や尿などを検査する「検体検査」部門と、心電図や超音波、内視鏡検査などを行う「生理検査」部門で構成されている。所属している臨床検査技師数は、補助要員や事務職などを含めてざっと200人。これだけのスタッフを抱えている大学病06 Sincere|No.8-2017