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概要

シンシアNo8

手慣れた包丁さばきで野菜をカット。器用な手つきでハムロールをつくる。盛りつけにこだわって最後の仕上げ。とに調理実習が進められる。そしてC班の調理実習が終わったあと、A班・B班も含めた学生全員がキャンパス内の図書館に集まり、グループごとに机を囲んで“献立づくり”に取り組んだ。「食のセルフケア」は、こうした“講義”“調理実習”“献立づくり”の3つのプログラムで構成されている。では、5月12日に行われたC班の調理実習をのぞいてみよう。午前9時、衛生キャップにエプロン姿の学生たちが食堂に集合。山口助教とともにキャリア発達論を担当している多久和善子助教が、「先日の管理栄養士さんによる講義の内容を踏まえ、これから実際に料理づくりにチャレンジします。簡単にできるバランスのとれたメニューですので、ぜひ覚えて食事づくりに役立ててください」とあいさつして授業が始まった。栄養実習室へ向かう前、山口助教が学生1人ひとりの手をチェック。マニキュアやネイルアートは料理をするうえでふさわしくないからだ。幸い全員がチェックをクリアすることができた。●野菜が豊富なヘルシーメニューいよいよ調理実習開始。“簡単バランスクッキング”というキャッチフレーズのもと、「厚揚げのステーキ」「野菜レンジ蒸し」「ハムロール」の3品の料理づくりに挑戦する。まず、講師を務める2人の管理栄養士が、レシピを紹介しながら順番に3品の見本をつくっていく。その様子を学生たちが真剣な表情で見つめる。3品はほんの15分であっという間に出来上がった。なるほど、簡単である。9時20分過ぎ。今度は学生たちがつくる番だ。5つのグループに分かれた学生たちは、それぞれ備え付けのアイランドキッチンを取り囲み、誰が何を受け持つかを相談しながら料理づくりを進めていく。包丁さばきがぎこちない学生も散見されたが、みな実に楽しそうだ。「講義より断然おもしろい!」といった声も上がった。調理時間は9時50分まで予定されていたが、段取りのよいグループやチームワークのよいグループは、講師と同じように15分くらいで調理を完了。他のグループも9時45分までには料理をつくり終えた。それらを試食した学生たちからは、「できは完璧。とてもおいしいです」、「簡単につくれるのが大きな魅力。得意メニューが増えそうです」、「野菜が豊富でヘルシーなところがいいですね」などの感想が聞かれた。ちなみに、各料理の1人分のカロリーと塩分は次のとおりである。●厚揚げのステーキ:152kcal/0.8g●野菜レンジ蒸し:89kcal/0.8g●ハムロール:63kcal/0.4gみんな笑顔で「完成で~す」。「おいしいね」と楽しそうに試食。16 Sincere|No.8-2017