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概要

シンシア No.7

TOPIC1第2病棟の稼働で高レベルの診療に拍車がかかる八千代医療センター新井田達雄病院長。「開院10周年・第2病棟完成記念祝賀会」での鏡開き。■盛大に行われた記念祝賀会東京女子医科大学附属八千代医療センターにとって2016(平成28)年は、エポックメイキングな年となった。開院1 0周年という節目を迎えるとともに、第2病棟が完成して病床数が355床から501床へと増加、救命救急センターにも指定されて高度急性期病院・地域中核病院として新たなスタートを切ったのである。第2病棟は同年8月1日からオープンしたが、それに先立って7月16日には東京ベイ幕張ホールにおいて「開院10周年・第2病棟完成記念祝賀会」が開催された。会場を埋め尽くした約500人の参加者を前に、まず東京女子医科大学の吉岡俊正理事長と八千代医療センターの新井田達雄病院長が挨拶。続いて千葉県医師会の森本浩司副会長と秋葉就一八千代市長が祝辞を述べ、11人の代表者によって鏡開きが行われた。その後、八千代医療センターの職員による生バンド演奏もあり、会場は大いに盛り上がった。■高齢者と小児・周産期医療を充実八千代医療センターを取り巻く地域の人口構成は、この10年で大きく変わりつつある。京成本線沿いの公団住宅(UR賃貸住宅)に住む人たちの高齢化が進む一方、東葉高速鉄道沿線には若い人たちの流入が続いており、高齢世代と若年世代に二極化しているのだ。このため、高齢者医療と小児・周産期医療分野の充実が求められている。第2病棟は、こうした地域の医療ニーズに対応していることはいうまでもない。新井田病院長は、「心血管疾患や脳血管疾患、がん、糖尿病などの成人医療を重点的に整備して高齢者医療ニーズに対応するとともに、これまでも強みとしてきた小児・周産期医療も大幅な増床を図るなど一段と充実させています。また、屋上にはヘリポートを設置し、小児も対象とした救命救急センターとしての機能も備えています」という。さらに言葉を続けて、「高度急性期医療は地域の病院や診療所、在宅介護施設などの協力なくして一病院だけで完結するものではありません。ですから、そうした地域の施設との連携を図っていくことが重要です」と抱負を語った。16 Sincere|No.7-2017