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概要

シンシア No.6

ふれあいレポートウィンターフェスタ(八千代医療センター)ミュージカルを上演しているキャトル・リーフの代表者・中村明澄医師(右)と地曵典恵医師。キャトル・リーフによるミュージカル「正太と願い石」の一場面。健康講座とミュージカルで地域の交流を図る会場を埋め尽くす盛況ぶり開業10周年を迎える東京女子医科大学附属八千代医療センターでは、オープン当初から年2回、市民の健康促進と地域交流を図る目的でフェスタを開催している。秋に開催される「健康フェスタ」は、病院の施設を開放して地元の中・高校生に医療を実体験してもらうなど大がかりなもの。2月に開催される「ウィンターフェスタ」は、約150人を収容できる大会議室を会場とした講演中心の“健康公開講座”である。2016年2月21日の日曜日、9回目の「ウィンターフェスタ」が行われた。新井田達雄病院長が開会の挨拶を行った午前10時には、会場に用意された椅子が来場者で埋め尽くされ、追加の椅子が必要となるほどの盛況ぶり。健康に対する市民の関心の高さがうかがえた。この日の講演テーマは「脳卒中・正常圧水頭症を知ろう!」、「抗がん剤ってどんなもの?」、「膵炎のはなし」の3つ。八千代医療センターの脳外科、消化器外科、消化器内科の医師がそれぞれ講師を務め、50分ずつ講演。いずれも分かりやすく、講演後には質疑応答も活発に行われた。「講演は病気の予防につながる内容が中心で、高齢者だけでなく若い人たちの参加も多いですね」と、新井田病院長はウィンターフェスタの意義を強調する。恒例のミュージカルも大好評講演会のあとは、キャトル・リーフというNPO法人によるミュージカルの公演を恒例としている。キャトル・リーフは、病院や特別支援学校、高齢者福祉施設などでミュージカルを上演しており、第1回目のウィンターフェスタからずっと参加している。この日上演されたのは「正太と願い石」というミュージカル。会場には地域の子どもたちや病棟の入院患者さんたちも多くつ「八千代医療センターを支援する市民の会」の坂本安会長。めかけた。ウィンターフェスタは健康フェスタとともに、「八千代医療センターを支援する市民の会」が開催協力していることも特徴の一つである。会長の坂本安氏は、「両フェスタとも地域医療を知っていただくすばらしい企画です。特にウィンターフェスタは、市民の健康意識と予防意識を高めていく大きなきっかけとなっており、市民にとってとても有意義な催しです」と高く評価している。たくさんの市民で埋め尽くされた講演会会場。病棟の入院患者さんもミュージカルを観劇に。22 Sincere|No.6-2016