ブックタイトルシンシア No.6
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シンシア No.6
ディスカッションの内容を発表。キャンパスの中庭で帰途につく1年生にエールを送る。NHR委員のみなさん。ハートマークのポロシャツ姿の2年生は来年の活躍が期待される。ションが始まった。テーマはAグループが「理想の将来像」、Bグループが「理想の看護師像と将来の展望」、Cグループが「卒業後のライフプラン」。各グループとも班ごとに活発な意見が交わされた。Bグループのある班の声を拾ってみよう。「中学生のときに病院で検査を受けた際、看護師さんが気持ちを和らげてくれました。私もそんな看護師をめざし、結婚と仕事を両立させて一生働くつもりです」(1年生)、「心のケアまでしっかりできる看護師になり、どこかの島に渡って休日には釣りを楽しみながら仕事をするのが夢です」(2年生)、「これからますますお年寄りが増えるので保健師の資格も取得し、地域に貢献していきたいと思っています」(3年生)。1年生もしっかりと自分の意見や考えを述べていた。15時からはディスカッションについての発表が行われた。各班のリーダー(3年生)が内容をまとめ、1班から順に紹介。「専門的な分野を学び、認定看護師をめざしたい」、「大学病院で技術を磨いてから地元へ帰ってそれを還元したい」、「ケアするだけでなくしっかりコミュニケーションがとれる看護師になりたい」、「20代のうちに結婚して子育てが終わったらまた仕事に復帰したい」などの将来プランが披露された。“組織で動く”ことを学ぶきっかけにその後、アンケートへの回答と教員の講評を経て、16時にNHRは閉会となった。ある1年生は、「とても楽しいひとときでした。先輩たちのおかげでいろいろな不安も払拭することができました」と笑顔で語る。委員を務めた2年生の1人は、「今年は盛り上げ役に徹しようと頑張りましたが、先輩たちの苦労がよく分かりました」という。同じ班の3年生は、「座が和むよう気を遣いながら、なんとかリーダーの役目を果たすことができました」とホッとした表情を見せる。最後に委員長を務めたKさんが、「NHRでは“組織で動く”ということを学べるのが最も意義深いと思います。横と縦がうまくつながって初めて組織として機能する。そういうことにみんなが気づいてくれたのではないでしょうか」と総括。そして副委員長を務めたMさんが、「もう少し先輩たちの力になれたのではないかという反省を生かし、来年は委員長として後輩を引っ張っていきたいですね」と抱負を語ってくれた。NHRは“チーム医療”実践への一助となっています東京女子医科大学看護学部看護職生涯発達学講師草柳かほるNHRは1~3年生が合同で行うキャリア発達論の授業の一つですが、こうしたプログラムはおそらく他大学の看護学部にはないと思います。女子医大らしさを象徴するキャリア教育といえるでしょう。合同授業でありながら、めざすべき目標は学年ごとに違っており、しかも企画運営を2・3年生のNHR委員を中心とした学生たちの自主性に任せているのも大きな特徴となっています。1~3年生合同の授業ですから、大人数をどのように動かし、組織していくかということに重点を置きながらプログラムを考え、その中で各学年が自分たちの役割を模索し、それをこなしていきます。これは、卒業してから“チーム医療”という組織の中で働くときに、必ず役に立つはずです。また、コミュニケーション力が要求される看護師としての基本姿勢を形成する一助にもなると思います。Sincere|No.6-2016 19