ブックタイトルシンシア No.6
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シンシア No.6
医療現場最前線レポート東医療センター新生児科赤ちゃんの呼吸器疾患診療を牽引するプロフェッショナル集団気管支ファイバースコープによる検査。東京女子医科大学東医療センターの新生児科には、全国の医療機関から診療依頼が殺到している。新生児・小児の難治性呼吸器疾患のパイオニア的存在であるからにほかならない。研修生を受け入れて新生児呼吸器の専門医を育成東医療センター新生児科は、NICU(新生児集中治療室)9床、GCU(回復治療室)18床を有する周産期母子医療センターとして認定されている。東京都東北部の新生児医療を担っているのはもちろん、全国から難治性呼吸器疾患の診療を依頼される専門性の高い施設であることが大きな特徴だ。新生児科を率いる長谷川久弥教授は、新生児・小児呼吸器疾患のプロフェッショナルとして全国にその名が知れわたっている。同教授を含め、新生児科には11人の医師がいる。人手不足といわれる新生児科の中で充足度が高いといえよう。「私たちは、ここでしか検査や治療ができない小さな赤ちゃんの呼吸器疾患と向き合っています。このため、当院には呼吸器疾患のある赤ちゃんが各地から搬送されてくるほか、当院から全国の医療機関へ出向く出張往診も行っています。また、新生児呼吸器の専門医を育成するため毎年、他の医療機関から研修生を受け入れています」と長谷川教授。新生児科の医師が充足しているのは、全国から依頼される診療に対応するとともに専門医を育てるための必然の結果なのである。「研修生として受け入れるのは、卒業後8年以上、新生児科で経験を積んだ医師を対象としています。2年間ここで学んでいただき、新生児呼吸器専門医としての技術を身につけさせて送り出しています。新生児の呼吸器疾患については、検査や治療ができる医師が極めて少なく、黎明期ともいえる領域ですので、そうした医師を早く育てて全国各地の基幹病院に配置しなければなりません」と、長谷川教授は研修生受け入れの意義を熱く語る。気管支鏡検査は年間1,000件超と断トツの実績このように、東医療センター新生児科は呼吸器疾患のプロフェッショナル集団ともいえるが、それを端的に物語っている14 Sincere|No.6-2016