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概要

シンシア No.6

田端の見どころ田端文士村記念館文士が暮らしたかつての田端を偲ぶ1889(明治22)年、上野に東京美術学校(現・東京芸術大学)が開校されると田端には若い芸術家が住むようになった。1914(大正3)年に芥川龍之介が転入すると、芸術家だけでなく室生犀星や野口雨情、サトウハチロー、菊池寛、堀辰雄、萩原朔太郎、土屋文明といった小説家や詩人・歌人が移り住み、昭和に入ると川口松太郎、中野重治、村上元三らが居を構え、田端は“文士村”の様相を呈した。記念館には、そうした文士・芸術家たちの作品や原稿、書簡などが展示されている。田端駅開業120周年を記念して10月2日まで開催されている企画展「鉄道からはじまる田端の街ものがたり」も見逃せない。(11ページの地図2)芥川龍之介が暮らした家の模型は精巧で興味深い。田端のランドマーク「田端ASUKAタワー」に隣接する田端文士村記念館。(電話:03-5685-5171)常設展示コーナー。◆グ三島屋ル“はしり”の食材にこだわった本格懐石メスポット見た目にも美しい季節の懐石コース(5,000円、税別)。洋食屋ITOオープン間もないアットホームなレストラン●住所:北区田端5-8-15●電話:03-3821-6005●営業時間:11:30~14:00(火・水・土曜のみ)1 7:3 0~2 2:0 0●定休日:日曜・祝祭日●地図:3(11ページ)田端駅周辺で本格的な懐石料理を味わえるのが、ここ三島屋である。ご主人自ら築地へ足を運び、旬の“はしり”の食材を仕入れるというこだわりぶり。そして、手間を惜しまず一品一品ていねいにつくり込む。先付ひとつをとっても、出来合いのものはいっさい使わない。ランチ営業が火・水・土曜のみとなっているのは、仕込みから料理づくりまですべてご主人1人でやっており、●住所:北区田端2-7-27ナリキビル1階●電話:03-5809-0676●営業時間:12:00~14:00(金曜日は休み)1 8:0 0~2 1:0 0●定休日:火曜日●地図:4(11ページ)ノスタルジックな店内の雰囲気も味わい深い。「毎日は対応しきれないから」だという。それだけ自信と誇りを持って料理を供している証でもある。毎月変わる季節の懐石コースに舌鼓を打ち、ランチ営業日には人気の海鮮丼を味わいたい。自慢のデミグラスソースが味わい深いビーフシチュー。エントランスを飾るほのぼのとしたロゴと看板、店内の壁面に描かれたメルヘンチックなイラストが、センスの良さと親しみを感じさせる。ご夫婦2人で切り盛りしている洋食屋ITOは、2016年2月にオープンしたばかり。店名は奥様の名前(糸美)に由来している。京王プラザホテルで腕を磨いてきたご主人の自慢は、じっくり煮込んだデミグラスソース。それを使用したビーフシほのぼのとしたロゴと看板が目印。チュー(1,600円)が夜のメニューのおすすめだ。ランチにはビーフハンバーグデミグラスソース(1,000円)が一番の売り。ミックスフライやカニクリームコロッケなども好評である。12 Sincere|No.6-2016