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概要

sincere no05

特別メッセージ創立120周年に向けて大きく生まれ変わる東京女子医大にご期待ください東京女子医科大学理事長・学長吉岡俊正東京女子医科大学病院病院長田邉一成東京女子医科大学は目下、大学再生へ向けて大きな改革・改善を進めている。その進捗状況と将来へ向けての抱負を、理事長・学長と病院長が語る。真の“チーム医療”をめざして吉岡2014年2月の医療事故と、その後の学内の混乱への反省から、7月に髙久史麿(日本医学会会長)先生を委員長とする「内部統制に係る第三者評価委員会」を設置し、大学の管理運営機能を改善するための提言をいただきました。それに基づいて12月に「大学再生計画報告書」を策定し、公表しました。この大学再生計画は、「医療安全の見直し」をはじめ「ガバナンス改善」、「組織風土刷新」、「施設整備計画推進」など、再生へ向けての具体的なアクションプランであり、目下、鋭意推進しているところです。田邉「医療安全の見直し」については、医療安全文化を根付かせることが基本です。そのために「医療安全科」を開設し、医療安全管理の向上と医療安全文化の醸成をめざしています。また、すべての医療行為をチームで行う“チーム医療”の徹底を図っています。医師とメディカルスタッフが単にチームを組むだけでなく、それぞれがどのような役割を担うかをお互いに情報共有しなければなりません。そのために最も重要なのがブリーフィングです。例えば、手術はスタッフの“あうんの呼吸”で行われるケースが多いといえますが、どんな手術においてもあらかじめブリーフィングを行い、手術を行う前にも再度、内容を周知徹底させる。そして、手術後のケア体制までスタッフが情報共有する。そうした真のチーム医療の確立をめざしています。吉岡医療施設で起きた問題は次の医療危機を回避する教訓とし、事前に防ぐようにしなければなりません。そうした取り吉岡俊正理事長・学長(左)と田邉一成病院長(右)。20 Sincere|No.5-2016