ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

シンシア 2014.No.3

こんなところが女子医大国際交流形成外科の医局で櫻井教授と談笑するトルコ・台湾からの留学生。交換留学で見聞を広めグローバルな医師をめざすバングラデシュの医師とともにカンファレンスに参加する留学生。2014年10月、日本列島を台風が襲ったその日、東京女子医科大学は終日、休講となった。だが、台風が去って秋晴れとなった午後には学生の姿もチラリホラリ。それらの中には白衣をまとった外国人学生もいた。女子医大病院で学ぶ留学生その日の夕刻、女子医大1号館にある形成外科の医局では、櫻井裕之教授が若い女性3人とテーブルを囲んでしばし談笑していた。女性の1人はトルコの国立ハジェテペ大学、あとの2人は台湾の台北医学大学の学生である。彼女らは交換留学生として来日し、女子医大病院で臨床実習を行っていたのである。彼女らが滞在したのは約1か月。その間、朝のカンファレンスへの出席に始まり、回診や外来での診察、病棟での治療、手術などに立ち会い、夕方のカンファレンスにも臨むという毎日を送った。「彼女らをはじめ外国人留学生は皆、まじめで勉強熱心です。医学教育は世界共通の部分が多いため、留学生個々の医学的知識に大きな差はなく、優秀な学生ばかりです」と櫻井教授。形成外科にはバングラデシュから研修に来ている若いドクターもいるが、「留学生を含め、優秀な外国人を受け入れることは我々にとっても大きな刺激になります」ともいう。効率の良い日本の医療を高評価同じ時期、アメリカのマウントサイナイ医科大学からも交換留学生が来ていた。高血圧内分泌内科で実習していた女子学生は、「アメリカでは採血や採尿などをすると、患者さんはその結果を聞くために日をあらためて病院を訪れなければなりません。でも、女子医大病院ではその日のうちに検査結果が分かりますから、患者さんの負担がとても軽いですね」と、Sincere|No.3-2015 17