卒後臨床研修センターだより

さまざまな説明会やオリエンテーション、学会に参加する研修医たち。
貴重な体験報告や、臨場感あふれる行事の様子など月毎にお知らせします。

2012年5月号

オリエンテーション、基本セミナー、実習報告

臨床研修作業部会 吉永 健太郎

 当院では平成24年度初期臨床研修医医科第9期生69名、歯科第7期生5名を新たに迎え、4月2日(月)から12日(木)までオリエンテーションが行われました。国家試験に合格されたばかりの研修医が、講義に耳を傾け実習に励んでいる姿は、初々しさとともに意欲と熱意を感じました。電子カルテの操作、採血、点滴の実際から法律の話まで盛りだくさんの内容ですが、臨床医としてどれも知っておかなければならない基本的なことばかりです。最初は戸惑うことがあると思いますが、このオリエンテーション・実習を通して少しでも早く当院に慣れ、スタッフの一員として活躍されることを期待しています。

 新臨床研修制度は専門性にかかわらず幅広く日常遭遇する疾患に適切な対応ができるようになることを目標としています。また、日々の研修では偏りがちになる経験や知識を補うために、各診療科が研修医に役立つ内容をテーマにセミナーを組んでいます。多領域の専門家が集まっている当院ならではの企画です。オリエンテーション期間は診療科共通の項目を、また、少し臨床に触れてからのほうが理解しやすい項目については、土曜日に行われる基本セミナーの時間に取り上げていきます。研修医のみならず専門科に進まれた先生にも広く知識を得る機会ですので、ぜひご参加ください。

 卒後研修センター実務委員会(作業部会)では、多方面からのご意見を伺いながらプログラムの見直しを行っています。今年は、オリエンテーションを10日間に短縮し、なるべく早く病棟に配属するようにいたしました。実習についても、新たに医療安全を組み込みました。忙しい中オリエンテーションに協力いただいた先生方、メディカルスタッフの皆様に熱く御礼申し上げます。

オリエンテーションを受講して

1年次研修医 金山雄樹

 2週間のオリエンテーションは大変内容の濃い、充実したものでした。各先生方の祝辞、講義は我々に医師としてのスタートを実感させ、これから始まる研修に対して身の引き締まる思いでした。各部門の紹介は非常に実践的で、これからの病棟業務に直結するものでした。また、医療安全、接遇研修、法律ガイダンスなど医療に携わる者に求められている内容も多く含んでおり、大変参考になりました。
 実習形式のオリエンテーションでは、電子カルテの使い方や採血の方法、外科系実習などがあり、病棟業務にスムーズに移行できるように丁寧にご指導いただきました。不明な点はその場でわかりやすく教えていただき疑問を解決できました。また、記憶に残りやすいように工夫されており、大変有意義でした。
 これからの2年間、初期臨床研修医として病棟に配属されますが、豊富な症例と先生方のご指導を無駄にすることのないように精一杯研修に励んでまいりたいと思います。失敗したり、挫けそうになることもあるかもしれません。しかし、この多くの同期生と一緒なら、励ましあい、支えあい、乗り越えていけると信じています。そして、初期研修を終えたとき、医療従事者として成長できているように悔いのない毎日を過ごしたいと思います。ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

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