ご見学・ご利用された方の声

平成18年度 研修旅行研修A 報告書

尾道北高校2年  Aさん


1 研修先 東京女子医科大学

2 課題別研修Aにおける研修内容
東京女子医科大学は1900年に創立され2000年に100周年を迎えた歴史のある学校です。講義、実習、チュートリアル教育を柱として学生主体の教育をされています。ロールプレイングにより患者さんとのコミュニケーションのとり方をたいけんすることができます。
見学した施設、内容は、核を染色したり、マラリアや大腸菌の研究をされている実験などで、病が臓器にどんな影響を与えているのかを実感し、女子医科大学の歴史について学びました。最後に総合外来センターの中にある「からだ情報館」を見学しました.。
ここは来院された患者さんに、病気や治療に関する情報を提供する場として整備されています。専属の看護師がビデオ等で説明をされたり、患者自身が積極的に自分の病気、治療法についての情報を手に入れ、医師、看護師、薬剤師などに相談できる環境が整っています。
口頭での説明だけでなく、実物に触れて、見て、いろいろな施設を見学できてよかったと思います

3 今回の「事前学習」及び当日の研修をとおして、得たこと・学んだこと・新たな発見
医学を志すにあたって、医師は大学で6年間学習した後もずっと学び続けていくという強い意志が必要であり、患者さんにどのようにしてアプローチしていくかということも学びました。さらに、文系・理系両方の知識が必要で理系的な知識はもちろんのこと、小説などによって作文力・文章力を身に付けることが必要であり、何よりも自分自身が健康でなければならないことも分かりました。
現代の医療体制はチーム医療であること、大学の講義を受身で受けるのではなく学生自ら課題をもって自分自身で解決していこうとする形に変わりつつあるということでした。自分の医学に対する見方も変えていかないといけないと思いました。
さらに、施設の見学で人工血液、ES細胞、遺伝子などの専門知識をわかりやすく説明していただいて、自分の中の医学的知識が増えたと思います。
今回の研修を通して医師(歯科医師も含めて)になるには、どんな心構えで今何をやるべきかを学ぶことができました。

4 感想
初めて見たり、聞いたりしたものがたくさんあって、良い経験をさせてもらいました。特に生の食道や胎盤を見ることができ、人体に対する興味が強くなりました。食道が意外に長かったので少し驚きました。
今日、大学でチュートリアル教育やロールプレイングなどで、自分で考えて問題を解決したり、患者とのコミュニケーション能力を鍛えるため、自分で考えて行動することが重視されているということを聞いて、考えて行動することが重要であると改めて実感しました。これは歯科医師にも言えることで、非常に大切なことだと思います。
医・歯・薬方面を志すに当って、臨機応変に自分で判断する力、コミュニケーション能力、高度な技術、そして自分自身が健康であることが必要だとわかりました。
今回の研修を通して、医学の全体像を学び、最先端技術に触れることができ、非常に貴重な体験をしました。これからも判断力、コミュニケーション力を養うべく、様々の経験と日々の学習を積み重ね、患者さんを深く理解し、患者さんに寄り添えるような医師になりたいと思います。

 

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