後期臨床研修制度について

臨床研修教育部門担当 副院長
本田五郎

東京女子医科大学病院
後期臨床研修制度委員会委員長
臨床研修教育部門担当 副院長
東京女子医科大学病院 消化器・一般外科
肝胆膵外科 教授・基幹分野長

東京女子医科大学後期臨床研修プログラムは特定の専門診療科に特化した基本的なスキルや知識を習得するための研修プログラムであり、後期臨床研修医は基本領域専門医資格を取得するために必要な経験を積むことができます。加えてより専門性の高い研修を同時に受けることができるのが、本学の後期臨床研修プログラムの大きな特徴です。

元来、東京女子医科大学は、心臓病センターや消化器病センター、糖尿病センターといった臓器・疾患群別センター制による診療組織形体で運営されてきました。センター制すなわち臓器・疾患群別に内科系、外科系をはじめ、関連する様々な科が融合した組織運営の中で、診断から治療まで一貫性のある知識とスキルを身に着けた専門医を数多く輩出してきました。その象徴であった本学独自の研修制度である「医療練士研修制度」は、1966年に創設されて以来、現行の後期臨床研修プログラムがスタートする2016年まで運用されていました。

本学はこの十年余りの間に医療事故や経営不振、学校法人のスキャンダル等によって社会の信頼を大きく損ないましたが、これと時を同じくして特色であった臓器・疾患群別センター制も崩壊しつつありました。しかし、2024年秋に大学理事を含むすべての指導層が入れ替わり、今、新生東京女子医科大学のためのグランドデザインの構築が、臓器・疾患群別センター制を取り入れる形で着々と進められています。

これに伴い、本学後期臨床研修プログラムも、基本領域専門医資格を取得するだけでなく、同時に、臓器・疾患群別に診断から治療まで一貫性のある知識とスキルを身に着けた専門医を目指すことが可能な“欲張りな”プログラムを目指して再構築していくことになりました。

新生東京女子医科大学は、東京新宿という日本のど真ん中でハイレベルな専門医を目指して後期研修に没頭したい若手医師を広く募集しています。


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