
血液内科 瀬尾 幸子
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様々な血液疾患に対して、豊かな経験を有する医師が最新の治療を提供しています。他科との連携により、合併症をもつ患者さんにも積極的な治療を諦めません。
血液疾患は、血液細胞の産生障害や癌化などにより生じる疾患であり、貧血や血小板減少症といった良性疾患から、白血病や悪性リンパ腫、多発性骨髄腫といった悪性疾患まで多彩です。残念ながら、高齢化の影響もあり、罹患率は年々増加傾向にあります。当科では、最新の治療薬を取り揃え、造血幹細胞移植からCAR-T療法まで最先端の治療を提供しております。また、未承認薬を臨床試験という形で使用できる場合もあります。熟練した他科の医師と連携を図ることにより、合併症を有する患者さんに対しても、積極的治療を検討しています。緊急入院も含めた迅速な対応で、早期の診断、治療開始に取り組んでおり、患者さん、ご家族が納得のいく治療を心掛けています。

患者さんへ
血液疾患の治療はこの10-20年で飛躍的に進歩しています。ですから、血液の病気と診断されたからと言って、悲観する必要はありません。一方でいろいろな選択肢が増えた分、患者さんの病気にあった、また患者さん、ご家族の希望に沿った治療を選択する事が重要になってきています。ですから一人で悩まず、専門医を受診し、ご自身の希望を是非伝えてください。私たちの願いは、患者さん、ご家族に笑顔になっていただく事です。そしてそれが、私たちの明日の診療・研究の原動力となっているのです。人それぞれ幸せの形は異なっていると思いますので、型にはまらず、個々の患者さんにあった最善の治療ができるよう、一緒に頑張っていきましょう。



医療スタッフの皆さんへ
造血幹細胞移植など高度医療を提供する血液疾患の治療は、医師だけでは成り立ちません。看護師、薬剤師、栄養士、理学療法士、歯科衛生士など様々な職種の方の協力のもと成り立っており、各職種のレベルアップを基盤に、全体のレベルアップが真の良い医療につながると考えています。是非、みなさんと手を携えて、日本、世界に誇れる血液内科を築きたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。