感染症科
臨床
感染症科は、主に院内における感染症コンサルテーション、および院内感染対策に従事しております。
感染症コンサルテーションは年間約4,000件受けており、その他血液培養陽性例への連絡や必要に応じた介入なども行っております。またその他の培養検査等についても細菌検査室と連携を取りながら、必要に応じた診療支援等を行っております。
抗菌薬については、届け出制の薬剤(カルバペネム系抗菌薬・抗MRSA薬)や許可制(リネゾリド、ダプトマイシン・バクトロバン軟膏)の管理等も行っております。
抗MRSA薬やアミノグリコシド系抗菌薬など血中濃度の管理が必要な薬剤については、薬剤部と密に連絡を取り合い、TDM設計や管理等を薬剤部に依頼しております。
また、血液内科外来にてHIV感染症の診療を行っております(HIV診療は水・金・土のみ)。
教育
毎月初期研修医を1-2名ずつ指導しております。適宜ローテートの後期研修医も受け入れています(要相談)。
また、学生に対しては3年生の研究プロジェクト(1か月間の研究指導)、4年生の感染症学系統講義、臨床基礎実習のほか、5年生の臨床実習、6年生の臨床感染症学講義も行っております。
その他
多数の書籍や学術雑誌の執筆を行っております。(業績を参照)
また、サンフォード感染症ガイドも毎年翻訳に携わっております。
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教授
菊池 賢
略歴 昭和60年3月
信州大学医学部 卒業昭和60年5月
本学大学院医学研究科内科系専攻 入学平成元年4月
本学中央検査部 助手平成3年4月
博士(医学)学位取得(本学)平成6年10月~8年1月
Infectious Disease Service, Sloan-Kettering Cancer Center (USA) Research Fellow平成8年2月
Laboratory of Microbiology, The Rockefeller University (USA) Guest Investigator (Research Fellow)平成11年8月
本学感染対策科 講師平成18年4月
順天堂大学医学部感染制御科学 講師平成19年4月
同 先任准教授ひと言 このたび、東京女子医科大学病院感染症科の教授を拝命いたしました。
私は本学内分泌内科入局後、中央検査部に移り、感染症科の立ち上げから関わってまいりました。
その後、順天堂大学に移籍し、本学へは8年ぶりの復帰になります。
本学における感染症の診療、教育、研究と感染対策の4つの柱について、世界のロールモデルを目指してまいりたいと思っております。感染症はすべての診療科にかかわるばかりでなく、基礎医学との連携も求められる横断的分野です。皆様と共同で楽しい仕事ができれば、こんな嬉しいことはありません。
趣味は鉱物採集です。海外を含め、あちこちの鉱山、石切り場などを歩き回っておりますが、最近は、なかなか時間が取れません。今後ともどうかご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いします。
研究内容
感染症の網羅的診断法の開発、新興多剤耐性真菌Candida aurisの疫学調査(AMED)、Corynebacteriumの薬剤耐性機構、迅速発育型抗酸菌の薬剤耐性機構、Viridans group streptococci による原発性胆汁性胆管炎発症機構、Gemella属の再分類、腸管出血性大腸菌の無症候性保菌などについて、研究を行っております(業績参照)。