臨床検査科
概要
臨床検査は診療情報のひとつですが、その役割は増加しており、臨床検査なしで診療を行うことは不可能な環境になりつつあります。さらに、新規の検査項目の開発や検査技術の発展に伴い、臨床検査情報は高度化され膨大化しています。このような状況で、医師がより客観的な診療情報を得るために、どのような検査を行うか、どのような検査材料を採取するのか、また報告された結果をどのように判断し診察や治療に生かしていくかが肝要になります。
臨床検査科では、臨床検査専門医としての医学的見地から、中央検査部の検体検査室、採血・採尿検査室、心電図検査室、心臓超音波検査室、腹部超音波検査室、内視鏡検査室、呼吸機能検査室、脳波・筋電図検査室、病理検査室、遺伝子関連検査室、移植関連検査室、診療科支援検査室などの品質保証と精度管理を行っています。中央検査部は2010年にISO15189を取得しており、安全・正確・迅速に24時間体制で精度の高い迅速検査を提供できるよう、関連各科の医師、検査技師と日々協力しています。
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特任教授
佐藤 麻子さとう あさこ
専門分野 糖尿病、生化学、一般検査、循環器、心臓超音波検査
認定資格 日本臨床検査医学会
臨床検査管理医・専門医
日本内科学会
認定内科医
日本糖尿病学会
専門医・指導医
日本成人病(生活習慣病)学会
指定医
日本医師会
認定産業医
日本臨床検査医学会評議員
日本臨床化学会評議員
日本成人病生活習慣病学会理事
糖尿病関連指標専門委員会
HbA1c適正運用機構・サーベイ小委員会委員長
国際臨床化学連合糖尿用関連指標教育委員 -
助教
菅野 宙子かんの ひろこ
専門分野 糖尿病、生化学検査、一般検査
認定資格 日本臨床検査医学会
臨床検査管理医・専門医
日本内科学会
認定内科医
総合内科専門医
日本糖尿病学会
専門医・指導医
日本医師会
認定産業医
研究内容
- 糖尿病関連指標の検討; HbA1c国際標準化、HbA1c全国サーベイおよび標準化管理、糖化アルブミン(GA)の国際標準化、異型ヘモグロビン血症。
- 新規臨床検査項目の検討と技術の開発;動脈硬化の生化学マーカー、レムナントリポ蛋白コレステロールの変動要因の分析。
- 臨床検査のマネジメントシステムの構築;多検体一括処理のオートメーション化、ITテクノロジーを生かしたデータの精度向上。
- 臨床検査技師との共同研究;HbA1c測定における溶血の影響、HbA1c測定のためのPOCT機器の性能評価、POCTグルコース測定機種の基礎性能評価、糖尿病患者におけるレムナントリポ蛋白コレステロールの有用性の評価。
- 糖尿病と心疾患;糖尿病患者の左室形態とバイオマーカーとの関連について研究。