中央検査部

検体検査室:
検体検査室では、血液・尿などの体液及び分泌物などに含まれる生化学的成分、免疫血清学的成分および悪性腫瘍などにより出現する腫瘍成分の検査あるいは微生物、血球細胞および尿中細胞などの形態学的な検査を行っています。

病理検査室:
病理検査室では、専門資格を有する臨床検査技師によって病理組織診断に必要な病理標本作製や顕微鏡下での細胞診検査を主に行っております。また近年では、ゲノム医療のための材料を提供する役割も担っています。

超音波検査:
腹部領域は肝臓・胆道・膵臓・脾臓・腎臓・消化器・副腎・膀胱・子宮・卵巣・前立腺などを、体表領域は主に甲状腺・乳腺を、血管領域は主に頸動脈・下肢静脈・腎動脈を観察します。心臓領域は心臓の形態や動き、心臓内の血液の流れ、大動脈などを観察し、経食道心エコーによる精密検査も行っています。

心電図検査:
通常の心電図に加えて、長時間心電図(ホルター心電図)、加算平均心電図、運動負荷心電図、心肺運動負荷試験など、心臓の状態を詳しく調べる検査を行っています。

呼吸機能検査:
肺活量、努力性肺活量、肺拡散能、呼気NO検査を含む10種類の肺機能検査を実施し、結果は術前検査や呼吸器疾患の評価に用いられます。患者さんの努力が不可欠な検査のため、コミュニケーションをとりながら検査を実施しています。

脳波・筋電図検査:
脳波、末梢神経伝導速度、誘発電位等の神経生理検査、術中神経モニタリング検査を行っています。日本臨床神経生理学会の認定を受けた専門技術師が中心になり、脳神経内科、脳神経外科、小児科、整形外科等の診療科と連携し専門性の高い検査を行っています。

睡眠検査:
1泊入院して行う睡眠ポリグラフ検査(PSG)や睡眠潜時反復検査(MSLT)、自宅で行える簡易ポリグラフ検査やホルターSpO2を行っています。

血圧・血管検査:
PWV/ABI、CAVI、携帯型血圧測定検査(ABPM)、血管内皮機能検査(FMD)、エンドパット(Endo-PAT)、AI(Augmentation index)など血圧や動脈硬化に関連する検査を行っています。

内視鏡室検査:
消化管(食道、胃・十二指腸、小腸、大腸)の検査の介助、機器管理、洗浄消毒業務を行っています。担当する臨床検査技師は、厚生労働大臣の指定する「タスク・シフト/シェアに関する厚生労働大臣指定講習会」の全過程を終了しています。

移植関連検査室:
移植関連検査室は、移植免疫を中心に生体臓器移植に特化した検査を行う日本でも数少ない部署です。また、(公)日本臓器移植ネットワークの脳死・心停止下ドナー検査を行い、成人のみならず小児特定移植検査センターとして日本全国の移植医療にも携わり、24時間356日対応しております。

ゲノム検査室:
ゲノム検査室はゲノム診療科が運営するヒトの遺伝子検査に特化した登録衛生検査所施設です。脊髄性筋萎縮症(SMA)を中心として様々な神経・筋疾患の遺伝学的検査・解析を行う一方、次世代シーケンサー(NGS)を用いたがんゲノムプロファイリング検査も実施しています。またSMA新生児マススクリーニング陽性時の日本で数少ない確定診断目的の遺伝学的検査実施施設であり、全国から広く検体を受け入れています。

救命救急検査:
救命救急センターにおいて、チーム医療の一員として救急重症患者の検査を行っています。日本消化器内視鏡技師会の認定を受けた消化器内視鏡技師、日本臨床同学院の認定を受けた緊急臨床検査士が検査を施行しています。

婦人科検査:
子宮癌検査(細胞検査士による顕微鏡下の検査)、分泌物検査、不妊検査(精子の観察)、不妊治療(胚培養士による精子調整、体外受精での顕微授精、受精卵培養、凍結、生検)等、婦人科診療に携わる検査を行っています。

耳鼻科検査:
聴覚検査、補聴器検査、味覚検査、嗅覚検査、めまいの検査、顔面神経麻痺の検査など、詳しい検査を診療科と連携をとりながら行っています。