• 当院のPET機器の共同利用について
  • 保険適用の具体的説明
  • 腫瘍FDG以外のPETの利用

保険適用の具体的説明

1 FDG-PET検査の注意事項(医療機関用)

検査申込み方法
1 依頼される主治医は、まず依頼される内容が保険適用に該当することを確認し、
  その他の必要事項を依頼状に記入して下さい。
  保険適用については下記の「保険適用される要件」「保険適用を判断するポイント」を参考にして下さい。
2 電話連絡をいただき予約日時を決定したのち、「PET検査申込書」をFAXで提出してください。
  送り先: 東京女子医科大学病院 核医学・PET検査室03-5269-7591
  ( 電話: 03-3341-5493 受付時間:平日9:00〜17:00 土曜日9:00〜12:00 第3土曜日休み )
検査を受けるにあたっての注意事項
1 ブドウ糖摂取の制限
検査5時間前以降の食事、糖分含有の飲料ならびに点滴は中止して下さい。
PET検査が午前中の場合は朝食中止、午後の場合は朝食半分量・昼食中止にして下さい。
なお、心サルコイドーシスを目的に行う場合は、前日からの特別な食事制限があります。必ずこちら(PDF 2ページ)をご確認ください。
2 糖尿病
空腹時血糖値200mg/dl以上では原則として検査はできません。
また午前に検査予定の場合は、当日はインスリン、経口糖尿病剤を使用しないで下さい。
午後の検査予定の場合は、検査室までご確認下さい。
3 同日の他の検査、診察
周囲への放射線被ばくを抑制するため、PET検査終了後さらに2時間あけてください。
4 鎮静や介助を要する場合
移動に介助が必要な場合は、介助に伴う被ばく(胸部単純X線撮影一回分程度)について同意が得られた介助者(患者御家族あるいは依頼主治医関係者)を準備して下さい。鎮静が必要な患者には、撮影中における約30分間の完全な体動抑制ができるように担当医師が同席し、鎮静処置等が行える準備をお願いします。
5 検査前に妊娠の可能性が無いことをご確認ください。
お支払いについて
【保険適用の場合】 約30,000円
3割に相当する上記金額をご負担いただきます。
【自費診療の場合】 141,255円(税抜)
全額のご負担となります。

※お支払いは現金もしくはVISA、Master、JCB、UC、セゾン、デビットカードをご利用頂けます。

2 保険適用に関する注意事項(医療機関用)

保険適用される要件

※ それぞれ右欄の要件を満たす時、適用となります。

悪性腫瘍
●早期胃がんを除き、悪性リンパ腫を含む全ての悪性腫瘍 他の検査、画像診断により病期診断、転移・再発の診断が確定できない患者
悪性腫瘍以外の3疾患
●てんかん 難治性部分てんかんで外科的切除が必要とされる患者
●虚血性心疾患 虚血性心疾患による心不全患者で心筋組織のバイアビリティ診断が必要とされる患者(ただし通常の心筋シンチグラフィで判定困難な場合に限定する。)
●心サルコイドーシス 心サルコイドーシスにおける炎症部位の診断が必要とされる患者 
保険適用を判断するポイント
  • 1. 腫瘍マーカー高値のみでは不十分です。
  • 2. 「疑い」病名は適用になりません。
  • 3. 同一月内にガリウムシンチグラフィが行われている場合、PETは保険適用になりません。
保険適用とならない具体例
  • ・ 悪性リンパ腫の化学療法後。積極的に再発を疑う所見は無いが、定期的フォローアップの目的でPETを依頼
  • ・ 両側肺門部リンパ節腫大を認め、サルコイドーシス、悪性リンパ腫等の鑑別目的でPET依頼
  • ・ ヘビースモーカー、肺気腫があり、肺癌ができていないかスクリーニング目的でPET依頼。
  • ・ 腫瘍マーカーCEAの上昇を健診で指摘され、胸腹部CT、上下部内視鏡を行うも腫瘤性病変を発見できずPETを依頼
  • ・ 腫瘍マーカーCA19-9の高値から膵癌を疑う。CT, MRでは膵に腫瘤性病変を認めないが膵癌除外のためPETを依頼
  • ・ 認知症があり、アルツハイマー病の診断を目的としてPET依頼
  • ・ 狭心症の可能性がないかをPETで診断したい

3 医療画像記録のご提供のお願い

FDG-PET検査、脳メチオニンPET検査とも、なるべく参照用の画像情報(CD, DVD推奨)を御提供下さい。
返却が必要な資料の場合には、その旨をお伝えください。