1.概要
PET検査は主に18F-FDGを用いて悪性腫瘍の検出および悪性度、進行度、治療効果の評価を行っています。
2.特色
ベビーサイクロトロンを用いてポジトロン核種(18F、11C、13N)を院内製造しています。
3.装置、検査方法
当施設のPET検査では半導体検出器を搭載したBiograph Vision(SIEMENS)と、Biograph mCT 64(SIEMENS)のPET/CT 2台が稼働しています。
院内サイクロトロンはIBA社製CYCLONE10/5の自己シールドタイプです。
サイクロトロンの運転は午前6時より18Fの生成を開始し、その後18Fはホットラボ室のホットセルに移送され住友重機工業株式会社製FDG合成装置F-300でFDGの合成が行われます。 合成を終えると薬剤師による18F-FDGの薬剤検定を行い、9時頃より患者さんに投与しています。
4.取り組み
近年は18F-FDGで心臓サルコイドーシスの診断をしています。また院内製造しているため超短半減期核種11C(半減期20.39分)、 13N(半減期9.96分)を生成して11C-メチオニンで脳腫瘍、13N-アンモニアで心筋血流診断をそれぞれ行っています。