ご挨拶
中央放射線部 運営部長 坂井修二
中央放射線部は規約の改訂により2012年4月に設立され現在に至ります。スタッフは外来棟、中央病棟、西病棟の3ヵ所に分かれて診療に当たっておりますが、中央放射線部として機器管理や部門を跨いだ活発な人事交流を行っています。また東京女子医科大学は当院以外にも、足立医療センター、八千代医療センター、成人医学センターなどの附属施設を有し、各々に診療放射線技師が配属されています。現在では診療放射線技師は大学法人による一括採用になっています。それにより、各施設との人事交流も積極的に行うことが可能となり、幅広い業務に対応可能な診療放射線技師の育成にも大変力を注いでおります。それに加えて、診療放射線技師による学会発表や論文作成を推奨し、支援する体制も整えています。
当院は、放射線診療の3本柱であります放射線治療、核医学、画像診断のどの分野でも最新の機器を配備し、専門性の高いスタッフが高度な医療を担っております。また、前述のごとく3ヵ所に分かれて診療に当たっていることもあり、その距離を縮めるため、特にネットワークの構築に重点を置き、働き安い環境を整えてまいりました。またネットワークの充実は安全で高度な医療を実践する上で欠かせないとも確信しております。
今後とも益々高度化する当院の医療をより安全に実践していくため、中央放射線部は縁の下の力持ちとしてしっかり支えさせていだだこうと考えております。
中央放射線部 総技師(士)長代行 田中 功
当院の中央放射線部は画像診断・核医学部門と放射線治療部門から構成され、医師、看護師、診療放射線技師、医学物理士、事務などの各医療スタッフが密に連携し、放射線診療を行う上で最も重要となる医療安全の確保はもとより、精度の高い放射線治療や質の高い画像情報の提供を維持し、診療の一助になるべく日々努力を重ねております。 さらに施設内や関連施設間におけるジョブローテーションを積極的に推進することにより、より良い職場環境の構築や教育体制の充実が図られ、各スタッフがチームワークを大切にしつつモチベーションを高めながら診療に従事することができる環境が整っております。
現在、高度な画像診断や高精度放射線治療を行うためには最新の画像診断・放射線治療機器が必須となっております。当院では常に最新の高度医療機器を導入し、画像診断領域における完全DR化、トモシンセシス、デュアルエナジーサブトラクションなどの機能を搭載した装置、時間・空間・濃度分解能に優れた最新鋭のCT・MRI装置、PET/CT、SPECT/CTなどが稼動しております。放射線治療領域においては強度変調放射線治療(IMRT)や強度変調回転放射線治療(VMAT)対応型のリニアック装置や高精度放射線治療計画装置、腔内照射装置、ガンマナイフなどが活躍しております。また、これらを担当する診療放射線技師は種々の専門資格・認定を取得したスタッフが従事しております。さらには最適な診断・治療に結びつくために、国内外の主要学会において多くの研究成果の発表と論文を投稿するとともに、関連施設合同の研究会や勉強会を定期的に開催し、撮影精度、治療技術の向上はもとより被ばく線量の低減などにも積極的に取り組んでおります。
私ども診療支援部門中央放射線部に所属する診療放射線技師は、患者さんやご家族を中心とした質の高いチーム医療の提供を実現するために、他の医療スタッフと協働・連携し日々研鑽を積んで参ります。