集中治療部門では、呼吸・循環・代謝を管理する生命維持管理装置をはじめ、多岐にわたる医療機器の操作と管理を24時間365日行っています。また、集中治療科医師を中心に、各科専門医、看護師、薬剤師、理学療法士、管理栄養士など、多職種が定期的なカンファレンスを通じて連携し、急性期から周術期、重症心不全に至るまで、様々な病態の改善に貢献しています。
補助循環業務
心不全または呼吸不全の患者に対し、補助循環装置(ECMO、IABP、Impella)の操作および管理を行っています。また、2023年7月1日にDT実施施設として認定されたことにより、VAD患者が増加し、体外式VADおよび植込型VADの操作・管理件数も増加傾向にあります。
人工呼吸器業務
新生児から成人まで、多様な呼吸状態に対応するため、患者の病態に応じた機器の選定を行っています。また、集中治療室から病棟における日常点検、人工呼吸器装着患者の搬送も行っています。さらに、転院や在宅療養に向けた人工呼吸器や関連機器の手配、ご家族への指導も実施しています。

急性血液浄化療法
急性期から術後の代謝障害患者に対し、持続的腎代替療法(CRRT)、間歇的腎代替療法(IRRT)、アフェレシス療法を実施しております。患者の病態に合わせて最適な血液浄化器および施行条件を選択し、病態改善に貢献しています。

ME機器管理業務
閉鎖式保育器、輸液ポンプ・シリンジポンプ、除細動器、各種モニター類など、多岐にわたる医療機器の保守管理およびトラブル対応を行っています。

対外的活動 DMAT:Disaster Medical Assistance Team
当院は災害医療支援拠点病院であるため、臨床工学技士も災害派遣医療チーム(東京DMAT)のロジスティクス(業務調整員)として活動できるよう、必要なライセンスを取得しています。また、院内災害発生時には中心的な役割を担えるよう、DMAT隊員を中心に防災訓練へ積極的に取り組んでいます。