中山恒明研究奨励賞を受賞しました

「アルパカ由来重鎖抗体(VHH型抗体)により同定された原発性トリプルネガティブ乳癌バイオマーカーの病理学的有効性実証研究」というテーマで中山恒明研究奨励賞をいただきました。この研究は、株式会社COGNANOとの共同研究で、トリプルネガティブ乳癌(TNBC ; triplenegative breast cancer)において、薬剤開発の標的となりうる新たな分子マーカーを開発するための研究です。
昨年中より株式会社COGNANOと研究計画を進めており、ようやく研究に着手できる段階となりました。
TNBCに対する新たなバイオマーカーの開発は臨床的ニーズとして強く望まれており、この研究の成果により的確な病理診断やTNBC亜分類が可能になるとともに、将来的にこの新規バイオマーカーを標的とする革新的な乳癌治療薬開発につながる可能性があります。
目の前の患者さんに対しより良い医療をお届けしていく臨床のみならず、将来の乳癌治療につながる研究についても、医局員一丸となって努力してまいります。