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高校生1


多賀谷先生が医師を目指した理由を聞かせてください!

多賀谷先生イメージ

小学校に入った頃、気管支が弱くて、近医の小児科の先生が女性医師で、憧れていたこと。 その後に紹介された専門医(男性医師)の先生が、今考えると、最先端の治療をして下さっただけでなく、両親宛に、日常の生活指導(食事、運動、育て方など)を事細かに手紙に書いて下さっていて、それを見て、医師という職業は素晴らしいと感じたこと。そして、小学校6年生の時に読んだ、シュバイツアー博士の本に感動したこと(後の評価は、いろいろあるようですが)。




高校生2


先生はなぜ、呼吸器内科に進もうと思ったのですか?

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大学の時の授業で、気管支上皮細胞の線毛の断面図がオクラみたいで、こんなわずかな障害で病気になるのか、不思議だなと興味を持ったこと。 そして、医師になり、呼吸器内科は、感染症、悪性腫瘍、喘息、アレルギー、COPDなどたくさんの病態診ることで、一人の患者さんを色々な側面から診察、アプローチできるようになり、診察能力が身につくこと。研究分野も多岐にわたり、私はアレルギーも専門にしていますが、アレルギーに最も重要な免疫グロブリンのIgE抗体は、東京女子医大の大先輩である石坂照子先生、公成先生により発見され、免疫分野において日本の先生がたくさん活躍していて、呼吸器、アレルギーともに、海外の学会でも発表の機会が多いこと。超高齢化社会になり、需要が多いこと。 (日本呼吸器学会のHPの「呼吸器学会に入ろう」女性医師の活躍、また、日本アレルギー学会のHPの「ようこそ、アレルギー領域へ アレルギー領域の魅力とは」おサイトで、話していますのでご覧ください)




高校生1


結婚しても仕事は続けやすいと思いますか?多賀谷先生は、家庭との両立はどのようにしていますか?

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はい、思います。ただ条件が大切です。女性が仕事を続けられるためには、3つのHが大切だと言われています。Head:つまり上司 私の上司は男性でしたが、男女同等に仕事をさせる先生でした。それを厳しいと考えるか、同等に評価してくれて、ありがたいと考えるか、そこが大切かな!Husband:旦那さま、またはパートナー、医師かどうかは関係なく、理解をしてくれて、お互いに尊重しあい、問題解決能力のある人と一緒になることです。Housekeeping: 家事です。私はお料理は好きですが、アイロンがけは、主人担当。洗濯は洗濯機、掃除は一緒に(主人の方が多いかな)。忙しいので、料理は時短、買ってきたおかずばかりでも、1品お味噌汁やスープだけでも作ると、全部作ったかのような錯覚にみえる術を使っています。 先ほど書いた、IgEを発見した石坂公成先生が、「結婚と学問は両立する」という本を書いていらして、一度読んでみてください。とても素敵なラブストーリーです!




高校生2


忙しい毎日を過ごされていると思いますが、趣味の時間や余暇はありますか?

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時間をつくるようにしています。Jazz Vocalのレッスンに通っていましたが、そろそろ、また始めたいなと思っています。また、なるべく、外に出かけるようにしています。町巡り、プチ旅行、国内旅行、できれば海外旅行。歳をとってもいけるように、インナーマッスルをつけなければと思っています。 音楽を聴いたり、博物館や美術館にいくのも好きですね。本物を見ること、触れることが、人生を豊かにすると思います。



message
資格をとる仕事は、女性には特に良いと思います。出産や育児で休んでも、資格を持っていることで、復帰できる職業です。
創立者の吉岡弥生先生が、精神的・経済的に自立し社会に貢献する女性を輩出することを建学の精神とされていますが、現代の女性にも大事なことです。まわりの人達と協力して、助け合っていくことが必要です。
女性は特に、自分の能力、限界を決めてしまう傾向があるようですが、そうではなくて、与えられたことを、精一杯やってみること、そうすると、自分も知らない能力が身について、新たな世界が広がります。 希望が通らないこともあるかと思いますが、実はその先に面白いことが待っていたりしますよ!
そして、医師は、scientistでもありますので、どうして、こういうことが起こるのか疑問をもち、解決できるように力を注ぐことが大切だと思います。

多賀谷先生メッセージ



              

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