唐澤先生は、なぜ医師になろうと思ったのですか?
私の母は本学の卒業生で、父も母も私に医師になることを勧めました。女性が自立して社会に貢献するには、手に職をつけないといけない、それには医師はとても良い職業だとの教えです。最初は少し迷いもし、違う学部に行ったりもしたのですが、結局は医学部に入りなおしました。医学部なら母が卒業した本学が良いと思い第一志望にしていました。
放射線腫瘍科に進んだ理由、放射線腫瘍科の魅力を教えてください!
がんは日本人の2人に1人以上が罹患する病気で、医師になるから、がん治療医になってがん患者さんの力になりたいと思っていました。私の家系はがん家系で、身内の多くががんに罹患していたこともその決心を後押ししていました。医学部5年生の時に、外科、内科のがん治療も見学した後で、放射線科のがん治療を見学し、切らずに治ることに感動しました。日本ではまだ放射線腫瘍医が少ないから活躍の場が多いと言われやりがいを感じました。その選択は今でも正解だったと思っています。
女性医師の魅力って、どんなところにあるのでしょう・・・?
女性は産み育てる性であることからも、慈しむ力が強いと思います。医療は人と人との関係です。時には命を預けられるような人間関係では、相手を思いやる心がとても大切だと思います。大学で医術を学ぶだけでなく患者さんやご家族の心に訴える医療ができる医師になって欲しいと思っています。医師になると言うことは社会に対する責任を持つということです。出産や育児による医業の中断は最低限にして欲しいと思っています。
唐澤先生が女子医大の学生のころの思い出はありますか?
クラブ活動は、ゴルフ部と美術部に入っていました。美術部は中学の頃から入っており、大学で初めてクラブを握ったゴルフ部との兼部は問題なくできました。ゴルフ部の合宿には日頃は近寄り難いような教授が大勢ご参加下さっていました。当時の美術部は東大と一緒に活動しており、3年生くらいから今の主人と付き合い始め、5年生で婚約し、6年生で当時研修医だった主人と結婚しました。生活基盤を早く決めて医師としての研修を進めたいと思っていました。
医師はとてもやりがいがある仕事です。健康の増進を通して他人の人生に良い影響を与えることができる素晴らしい職業だと思います。
様々な患者さんを拝見することは、自分の人生にとっても大きな学びになります。
しかし、医師になるということは、社会に対してそれだけの責任を持つということでもあります。
自分にその決意があるか冷静に自問自答し、決心が確たるものであれば医学部を目指してください。
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