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東京女子医科大学と早稲田大学との教育研究事業 連携推進に関する概要 |
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去る12月9日、本学と早稲田大学との共同記者会見が開催されました。 その内容は「国有地を取得したことに伴い、共同教育研究施設を建設し、両大学の連携を更に発展させるべく、新形態の融合大学院をめざす」という事業であります。 以下、概要を紹介いたします。 1.両大学のこれまでの関係と国有地の共同取得 東京女子医科大学と早稲田大学は、1965年から40年にわたり、共同での人工心臓の研究開発をはじめとして、人工臓器や計測、医用材料分野を中心とする医学と工学にまたがる学際的領域における研究面での協力と交流を進めてきました。2000年には正式に学術交流協定を締結し、東京女子医科大学大学院先端生命医科学系専攻と早稲田大学理工学研究科生命理工学専攻を中心とする医学と理工学の協同による先端研究の推進に加えて、大学院生の共同研究指導や早大設置の医学入門科目での女子医大教授陣による教育等、積極的な教育の交流や学生の交流へと進化させてきました。今般、東京都新宿区若松町2丁目2番地の国有地(政策研究大学院大学跡地)7,017.5平米を、両大学が今後展開するバイオ・医学関連および生命医療系分野における共同教育研究施設のための用地として取得します。両大学はこの用地に延床面積1万8千平米の教育研究施設を建設し、2008年4月より稼動させる予定です。 2. 教育研究事業連携の推進 21世紀において人類の健康、福祉、病気の予防が大きな目標となる中で、医学・医療と理工学の融合はきわめて重要であり、生命科学や医工学といった新領域の発展が望まれてきています。これまでの医学と理工学の関係は、医療側の必要性から理工学側がその要求に沿った開発を行うという研究体制が主流でした。そうした手法は効率的ではあるものの、高い独創性をもった研究の推進やきわめて学際的な先端医療の創出を追及するには限界があることが明白となってきています。同時に、病気の予防、診断、治療に超微小システム、画像情報伝達技術、バイオマテリアル等の最先端テクノロジーを導入し、高度な先端医療を発展させるためには医工連携の推進は必須であり、医学と工学を融合させた新たな学問領域を創出することが、国際競争力を備え世界に例のない次世代最先端医療を推進するための大きな原動力となります。 東京女子医科大学と早稲田大学は、すでにこうした方向性を基軸として研究教育の連携を進めていますが、さらに未来における可能性を追求するため、両大学は医療臨床分野に理工系分野を融合する研究および人材育成のための体制の一層の整備、強化を行い、バイオ医学関連、生命医療系分野における集積した研究成果をもとに多大な社会貢献を果たします。また、新しい治療や診断システムの概念を創り出す独創性豊かな人材の育成に取り組みます。 今回の用地取得は、こうした共通の目的を持って教育研究を行う場を共同して持つための施策であり、2008年4月にはこの新施設を拠点として次のような計画を推進する予定です。
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