お知らせ

医局説明会開催のお知らせ
下記日程で医局説明会を開催します。
2025年5月10日(土) 16時~ 教育研究棟3階で行います。
説明会の後は、お食事会も企画しております。

当科にご入局をお考えの初期研修医の皆様、本学以外の学生の皆様、ご参加をお待ちしております。
参加ご希望の方は、Googleフォームからご連絡下さい。
膝関節グループの伊藤淳哉先生の論文が、 Archives of Orthopaedic and Trauma Surgery (AOTS)に掲載されました。
CPAK分類を3Dと2Dとで比較した論文です。隣り合うtypeまで一致として含めると約9割が分類が一致しますが、それでも不一致が残ります。その原因は3Dにおける関節面の定義に依存するのではないか、という報告です。
論文タイトル:
The CPAK classification in three‐dimensional measurements is consistent with those in two-dimensional measurements
https://link.springer.com/article/10.1007/s00402-024-05742-3
膝関節グループの伊藤淳哉先生の論文が、 Archives of Orthopaedic and Trauma Surgery (AOTS)に掲載されました。
レントゲンでは変形性膝関節症(OA)とは診断できない「早期OA」に対する内側開大式高位脛骨骨切り術(MOWHTO)の治療成績に関してまとめています。早期OAはMOWHTOの良い適応のひとつであると述べています。
論文タイトル:
Medial degenerative disease of the knee without radiographic osteoarthritis is a good indication for medial open wedge high tibial osteotomy
https://link.springer.com/article/10.1007/s00402-024-05620-y
骨代謝班の冨永先生のcase reportがThe Journal of Bone and Mineral Research plus (JBMR plus)に掲載されました。
calciphylaxisという透析患者やワーファリン内服患者に多い、致死性の高い難病があります。本疾患は皮膚病変がメインのため、皮膚治療に重点が置かれがちですが、重症骨粗鬆症からの多発骨折を併発する症例があり、骨粗鬆症治療の必要性を論じました。
論文タイトル:
Course and treatment of severe osteoporosis complicated by calciphylaxis: a case report
https://doi.org/10.1093/jbmrpl/ziae154
骨代謝班の冨永先生のロモソズマブに関するReviewが、The Journal of Bone and Mineral Metabolism(JBMM)に掲載されました。
現時点で判明している、ロモソズマブのResponder、Non-Responderに関する特徴をまとめています。
ロモソズマブは、脊椎骨粗鬆症では90%前後がResponderとなりますが、股関節骨粗鬆症では半数がNon-Responderでした。また、特に開始時および開始後早期のP1NPの上昇がResponderの指標になると述べています。
論文タイトル:
Responders and non-responders to romosozumab treatment
https://link.springer.com/article/10.1007/s00774-024-01570-y
膝関節グループの伊藤匡史先生による研究論文が、国際学術誌 Journal of Experimental Orthopaedics に掲載されました。
本研究では、CSモバイル人工膝関節の金字塔であるLCS人工膝関節と、その設計思想を発展させた鞍型形状のROCC人工膝関節の臨床成績を比較検討しました。ROCC人工膝関節の優位性が示されました。
論文タイトル: "Saddle-shaped rotating knee prosthesis outperforms low contact stress knee: A short-term retrospective comparative study"
脊椎班の井上知久先生の論文がmedicineに掲載されました。
透析患者の短椎間腰椎固定後の再手術を調査し、透析患者では非透析患者と比較し再手術率が有意に高くなることを明らかにしました。
Reoperation after short-segment lumbar spinal fusion surgery in dialysis patients: A retrospective cohort study.
Inoue T, Wada K, Sugaya J, Okazaki K, Doi T.
Medicine (Baltimore). 2024 Nov 15;103(46):e40581. doi: 10.1097/MD.0000000000040581.
脱細胞化技術を用いた膝前十字靭帯再建用の組織再生型靭帯 治験に関する記者会見の報告
2024年11月6日(水)、早稲田大学リサーチイノベーションセンターにて記者会見を開催しました。早稲田大学理工学術院、東京女子医科大学整形外科、CoreTissue BioEngineering(株)による共同開発の成果を、10社の報道機関に向けて発表いたしました。
今回開発した「脱細胞化グラフト」は、前十字靭帯(ACL)再建手術のための新たな移植材料です。早稲田大学理工学術院の岩崎清隆教授と当科の伊藤匡史講師が中心となり共同開発を進めてきました。
本技術の最大の特長は、組織の構造を維持したまま、拒絶反応の原因となる細胞成分を除去できる点です。前臨床試験では、従来の自己組織を用いた治療と同等以上の効果が確認されています。
2024年11月より、当科を中心とした多施設共同治験を開始いたしました。この新技術が、ACL損傷に悩む患者さんの新たな治療選択肢となることを期待しています。
詳細は下記をご覧ください: 日経バイオテク掲載記事

早稲田大学、東京女子医科大学、CoreTissue BioEngineering株式会社による記者会見
写真1: 早稲田大学、東京女子医科大学、CoreTissue BioEngineering株式会社による記者会見

岩﨑清隆(早稲田大学理工学術院 教授)
写真2: 岩﨑清隆(早稲田大学理工学術院 教授)

城倉洋二(CoreTissue BioEngineering(株)代表取締役会長)、伊藤匡史(東京女子医科大学整形外科 講師)、岩﨑清隆(早稲田大学理工学術院 教授)、岡崎賢(東京女子医科大学整形外科 教授)、今井伸哉(早稲田大学理工学術院 助手)、岡澤丈(早稲田大学大学院創造理工学研究科総合機械工学専攻 修士1年)
写真3: 写真左から、城倉洋二(CoreTissue BioEngineering(株)代表取締役会長)、伊藤匡史(東京女子医科大学整形外科 講師)、岩﨑清隆(早稲田大学理工学術院 教授)、岡崎賢(東京女子医科大学整形外科 教授)、今井伸哉(早稲田大学理工学術院 助手)、岡澤丈(早稲田大学大学院創造理工学研究科総合機械工学専攻 修士1年)
東京女子医科大学整形外科整形外科学教室百年史 刊行
東京女子医科大学整形外科学教室は、1924年(大正13年)の金子魁一初代教授就任から、本年2024年(令和6年)で創設100周年を迎えました。日本で7番目に古い歴史を持つ当教室は、加藤義治第七代教授を委員長とする『百年史作成委員会』により、この記念すべき年に「東京女子医科大学整形外科学教室百年史」を刊行いたしました。これまでの伝統を礎に、最先端の医療技術と研究を追求し、次の100年に向けて新たな挑戦を続けてまいります。

東京女子医科大学整形外科整形外科学教室百年史
東京女子医科大学整形外科整形外科学教室百年史の表紙
リウマチ班/手の外科班の肥沼直子先生の論文が手の外科領域のtop journalであるJournal of Hand SurgeryにEditor’s choiceとして掲載されました。
関節リウマチ患者に対する2機種のシリコン人工指関節について破損をエンドポイントとした10年成績を調査し、Swanson型が有意に破損が少ないことを明らかにしました。

Long-Term Implant Fracture Rates Following Silicone Metacarpophalangeal Joint Arthroplasty in Rheumatoid Arthritis.
Koenuma N, Ikari K, Oh K, Iwakura N, Okazaki K.
J Hand Surg Am. 2024 May;49(5):24:443-449. doi: 10.1016/j.jhsa.2024.01.009.

グループ紹介

症例数の多い手術

人工関節置換術

人工関節置換術イメージ

変形し、痛みが強い関節を、金属とポリエチレン樹脂からなる人工関節に置換して、痛みを取り、よく動く関節に生まれ変わらせる手術です。再び元気な生活ができるようになります。
詳しくは次をご覧ください。

脊椎固定術

脊椎固定術イメージ

くびやこしの脊椎に変形があり、脊髄神経に圧迫を生じて、頸部痛、腰痛、手あしの痛みやしびれがあるなどの症状に対して、神経の圧迫を取り除き、脊椎の変形を矯正して固定します。痛みやしびれが取れて、生活が楽になります。
詳しくはこちらをご覧ください。

リウマチによる手足の変形

リウマチイメージ

リウマチで曲がってしまった手足を矯正し、まっすぐで使いやすい手足に戻します。
詳しくはこちらをご覧ください。