お知らせ

脱細胞化技術を用いた膝前十字靭帯再建用の組織再生型靭帯 治験に関する記者会見の報告
2024年11月6日(水)、早稲田大学リサーチイノベーションセンターにて記者会見を開催しました。早稲田大学理工学術院、東京女子医科大学整形外科、CoreTissue BioEngineering(株)による共同開発の成果を、10社の報道機関に向けて発表いたしました。
今回開発した「脱細胞化グラフト」は、前十字靭帯(ACL)再建手術のための新たな移植材料です。早稲田大学理工学術院の岩崎清隆教授と当科の伊藤匡史講師が中心となり共同開発を進めてきました。
本技術の最大の特長は、組織の構造を維持したまま、拒絶反応の原因となる細胞成分を除去できる点です。前臨床試験では、従来の自己組織を用いた治療と同等以上の効果が確認されています。
2024年11月より、当科を中心とした多施設共同治験を開始いたしました。この新技術が、ACL損傷に悩む患者さんの新たな治療選択肢となることを期待しています。
詳細は下記をご覧ください: 日経バイオテク掲載記事

早稲田大学、東京女子医科大学、CoreTissue BioEngineering株式会社による記者会見
写真1: 早稲田大学、東京女子医科大学、CoreTissue BioEngineering株式会社による記者会見

岩﨑清隆(早稲田大学理工学術院 教授)
写真2: 岩﨑清隆(早稲田大学理工学術院 教授)

城倉洋二(CoreTissue BioEngineering(株)代表取締役会長)、伊藤匡史(東京女子医科大学整形外科 講師)、岩﨑清隆(早稲田大学理工学術院 教授)、岡崎賢(東京女子医科大学整形外科 教授)、今井伸哉(早稲田大学理工学術院 助手)、岡澤丈(早稲田大学大学院創造理工学研究科総合機械工学専攻 修士1年)
写真3: 写真左から、城倉洋二(CoreTissue BioEngineering(株)代表取締役会長)、伊藤匡史(東京女子医科大学整形外科 講師)、岩﨑清隆(早稲田大学理工学術院 教授)、岡崎賢(東京女子医科大学整形外科 教授)、今井伸哉(早稲田大学理工学術院 助手)、岡澤丈(早稲田大学大学院創造理工学研究科総合機械工学専攻 修士1年)
東京女子医科大学整形外科整形外科学教室百年史 刊行
東京女子医科大学整形外科学教室は、1924年(大正13年)の金子魁一初代教授就任から、本年2024年(令和6年)で創設100周年を迎えました。日本で7番目に古い歴史を持つ当教室は、加藤義治第七代教授を委員長とする『百年史作成委員会』により、この記念すべき年に「東京女子医科大学整形外科学教室百年史」を刊行いたしました。これまでの伝統を礎に、最先端の医療技術と研究を追求し、次の100年に向けて新たな挑戦を続けてまいります。

東京女子医科大学整形外科整形外科学教室百年史
東京女子医科大学整形外科整形外科学教室百年史の表紙
リウマチ班/手の外科班の肥沼直子先生の論文が手の外科領域のtop journalであるJournal of Hand SurgeryにEditor’s choiceとして掲載されました。
関節リウマチ患者に対する2機種のシリコン人工指関節について破損をエンドポイントとした10年成績を調査し、Swanson型が有意に破損が少ないことを明らかにしました。

Long-Term Implant Fracture Rates Following Silicone Metacarpophalangeal Joint Arthroplasty in Rheumatoid Arthritis.
Koenuma N, Ikari K, Oh K, Iwakura N, Okazaki K.
J Hand Surg Am. 2024 May;49(5):24:443-449. doi: 10.1016/j.jhsa.2024.01.009.
猪狩勝則寄附部門教授が2024年度日本リウマチ学会 学会賞を受賞いたしました。
2024年04月19日、第68回日本リウマチ学会総会において、リウマチ学に関する臨床的または基礎的研究の振興並びにリウマチ学の発展に顕著な貢献のあった者に対して授与される日本リウマチ学会 学会賞を、猪狩勝則 リウマチ性疾患先進的集学医療寄附研究部門 寄附部門教授(整形外科 炎症性関節疾患外科部門兼務)が受賞いたしました。猪狩勝則寄附部門教授は、関節リウマチの疾患関連遺伝子解析と関節リウマチに対する足部手術の開発に多年にわたり携わっており、このたび基礎、臨床両面での一連の研究成果が認められ、今回の受賞となりました。
受賞講演は、「整形外科系RA研究者の作り方」と題して、第68回日本リウマチ学会にて行われました。

第68回日本リウマチ学会総会・学術集会については、以下のHPよりご覧ください。

猪狩勝則寄附部門教授が2024年度日本リウマチ学会 学会賞を受賞いたしました。
炎症性関節疾患外科部門開設のお知らせ
この度、整形外科学教室の部門として、新たに炎症性関節疾患外科部門を開設することとなりましたのでお知らせ致します。部門のメンバーは以下の通りです。
教授:猪狩勝則
准教授:矢野紘一郎
講師:冨永絢子
足班の冨永絢子先生の論文がFoot & Ankle Internationalに掲載されました。
関節リウマチ患者における前足部変形に対する関節温存手術の成績に関する論文です。
Outcomes of Joint-Preserving Surgery for Forefoot Deformities in Patients With Rheumatoid Arthritis
Ayako Tominaga, Katsunori Ikari, Akifumi Yamada, Koichiro Yano, Ken Okazaki
Foot Ankle Int. 2024 Mar;45(3):261-271
2025年度入局説明会のお知らせ
2025年度の入局説明会を開催します。
当日は医局紹介や臨床・研究・女性医師の働き方などの紹介ののち、お食事会を開催します。
参加希望の方は、以下のメールアドレスにご連絡をお願いします。
心よりお待ちしております。
mail:ayako.t.0812@hotmail.co.jp

2025年度入局説明会のお知らせ
「第1回膝関節学会学術集会」開催報告

「REBORN」 -膝関節の未来への第一歩-

第1回日本膝関節学会学術集会が、当科の岡崎賢教授を会長として2023年12月8日・9日の2日間、横浜市
のパシフィコ横浜ノースで開催されました。

第1回膝関節学会学術集会


第1回?膝関節の学会ならもっと昔からあったんじゃない??

と思われるかもしれませんので、少し説明しますと、2000年に発足した日本膝関節学会が2009年に
日本関節鏡学会と統合されて、日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会(JOSKAS)となりました。

その後、膝関節をとりまく医療が更に発展し、より深い議論を行う場が必要とされ、膝関節専門学会の
存在を求める声が高まり、一方でスポーツ整形外科領域では、JOSKASと日本整形外科スポーツ医学会
(JOSSM)で重複する演題も多く、学会の発展的統合を求める声も高まっていました。
その新たな船出となる、第1回日本膝関節学会学術集会のテーマは「REBORN」。

第1回膝関節学会学術集会


これまでのレガシーを大切にしながら、次世代の医師のために新しく生まれ変わった日本膝関節学会
が更なる飛躍を遂げていくことを願う意味が込められています。
会長招宴はカハラホテルで行われ、次世代を担う若手や海外から招いた先生方も参加して楽しく行われ
ました。

第1回膝関節学会学術集会


第1回膝関節学会学術集会


歌舞伎のデモンストレーション!!海外から招いた先生方も興味津々でした!

第1回膝関節学会学術集会


学会場は合計9会場とポスター会場があり、第1会場は青をベースとしたきれいな背景、カッコいい
演台に2つの巨大モニターと、聴衆の眼を引く魅力的な演出でした!

第1回膝関節学会学術集会


白熱した議論が繰り広げられるディベートセッションでは、聴衆もリアルタイムでアンケートに参加
できるシステムを取り入れて、大いに盛り上がりました!

第1回膝関節学会学術集会


第1回膝関節学会学術集会


第1回膝関節学会学術集会


海外から招いた先生方とも熱い議論を交わしました!

第1回膝関節学会学術集会


全員懇親会では、書道パフォーマンスで今回の学会のポスターにも採用した、フェニックスをライブで
描いてもらいました。
筆書きのREBORNは迫力満点です!!

第1回膝関節学会学術集会


第1回膝関節学会学術集会


第1回膝関節学会学術集会


医局員集合写真。サンタさんも駆けつけてくれました(笑)

第1回膝関節学会学術集会


今回の学術集会に合わせて作成したテディベア。
学会のロゴ入り白衣を羽織り、両足には東京女子医科大学の「TWMU」と、開講100周年を記念した文
字が刻まれています。

第1回膝関節学会学術集会


参加者へのクリスマスプレゼントとしても喜んでいただけました!!(笑)

第1回膝関節学会学術集会


2日間にわたって、全国から集まった約2000名の医師やコメディカルの方々と、膝関節に関してとても濃密な議論を交わすことができました。

この学会から膝関節医を志す若い世代がどんどん活躍していってくれることを願っています!

第1回膝関節学会学術集会
【お知らせ】整形外科医局見学会のお知らせ
令和6年度の整形外科入局説明会を開催します。当日は医局紹介や臨床、研究、女性医師の働き方などの紹介ののち、食事会を開催します。参加希望の方はご連絡ください。

2023年5月20日(土)
office-ort.bp@twmu.ac.jp にご連絡のうえ、16時に医局にお越しください
膝班の桑島海人先生が執筆されたReview論文がJournal of Joint Surgery and Researchに掲載されました。高位脛骨骨切り術(HTO)の治療成績と問題点を論じています。
High tibial osteotomy: The past, present, and future
Umito Kuwashima
Journal of Joint Surgery and Research
Volume 1, Issue 1, December 2023, Pages 103-107

グループ紹介

症例数の多い手術

人工関節置換術

人工関節置換術イメージ

変形し、痛みが強い関節を、金属とポリエチレン樹脂からなる人工関節に置換して、痛みを取り、よく動く関節に生まれ変わらせる手術です。再び元気な生活ができるようになります。
詳しくは次をご覧ください。

脊椎固定術

脊椎固定術イメージ

くびやこしの脊椎に変形があり、脊髄神経に圧迫を生じて、頸部痛、腰痛、手あしの痛みやしびれがあるなどの症状に対して、神経の圧迫を取り除き、脊椎の変形を矯正して固定します。痛みやしびれが取れて、生活が楽になります。
詳しくはこちらをご覧ください。

リウマチによる手足の変形

リウマチイメージ

リウマチで曲がってしまった手足を矯正し、まっすぐで使いやすい手足に戻します。
詳しくはこちらをご覧ください。