入院のご案内
入院治療では、医師、看護師、薬剤師、作業療法士、ソーシャルワーカー、臨床心理士など多くのスタッフが協働して治療を担当いたします。
患者さんにとって効果的な入院治療となるために入院生活上のルールをお守りください。ご家族にもご協力をお願いいたします。
入院治療に際して
入院治療では、医師・看護師・薬剤師・作業療法士・ソーシャルワーカー・臨床心理士など多くのスタッフが協力し、治療を行います。
また、治療の一環として、入院生活上のルールをお守りいただくことになります。ご家族も、患者さんにとって効果的な入院治療となるためにご理解とご協力をお願いいたします。なお、入院生活上のルールをお守りいただけない場合には、治療が行えませんのでご了承ください。
●入院病棟について
当院の神経精神科病棟は、男女混合の閉鎖病棟です。
病院敷地内および、病院前の道路は全面禁煙です。
入院設備、売店などのご案内は、東京女子医科大学病院ホームページ「入院のご案内」をご覧ください。
入院までの流れ
- 入院を希望される方は、まず外来担当医にご相談ください。
- 外来担当医は入院の必要性を判断した上で、入院治療の目的・目標を設定し、入院予約をいたします。入院日の調整がつきましたら、入院係の医師から連絡させていただきます。
- 入院当日は午前10時 までに外来にお越しください。
入院日にお持ちいただくもの
●手続きに必要なもの
- 診察券、印鑑 (患者さん・保証人)、保険証 と各種医療証など
- 医療保護入院の場合はご家族の続柄を示す住民票など
- 病室により入院概算予納金をお預かりしております。
室料差額(円/日、税込) | 入院概算予納金 | |
---|---|---|
個室(トイレ付き) | 22,000円 | 20万円 |
個室(トイレなし) | 16,500円 | 20万円 |
2人室 | 11,000円 | 10万円 |
4・6人室 | 0円 | 0円 |
●日常生活に必要なもの
パジャマ、下着、普段着、タオル、バスタオル、洗面用具(歯磨き、シャンプー、くし、電気髭剃り)、コップとスプーン(プラスチック製の割れないもの)
テレフォンカード(病棟内の公衆電話はテレフォンカードのみ使用可能です)
室内履き(かかとが低い滑りにくいもの。スリッパの持ち込みは禁止です。)
※持ち物にはすべてお名前をお書きください。
病棟内への持ち込み品制限について
- 療養に直接必要のないものは持ち込めません。また、危険物の持ち込みはお断り しております。
- 入院時と外出からの帰院時には、お手荷物の確認させていただきます。
●持ち込みをお断りしているもの
- ナイフ
- カッター陶器
- ガラス製のコップなど
●病棟でお預かりさせていただくもの
- ライター
- T字・I字かみそり
●病棟でお貸しできるもの
- ドライヤー
- はさみ
- 果物ナイフ
- 携帯電話、携帯ゲーム機、パソコンなど電波を発信する機器は医療機器や電子カルテシステムに影響を生じる場合がありますので、病棟内での使用は禁じられています。
- 病棟内では、カメラ、カメラ付携帯電話の使用はプライバシー保護の観点からも固くお断りいたします。
- その他、生活リズムの維持など療養上の必要性から使用時間を制限する場合があります。
※当院では、お持込品に関する盗難、紛失、破損などに一切の責任を負えません。
入院中の注意点
●行動の制限と外出・外泊
外出・外泊は、患者さんまたはご家族の希望により可能です。また、精神科的リハビリ・退院準備などのために外出・外泊をしていただくこともあります。ただし、病状により行動を制限することがあります。その場合はご説明いたします。
●面会・通信
ご家族の方との面会・通信は、患者さんへの支えにもなり、治療上大切なことです。ただし、患者さんの病状によっては制限させていただくことがあります。
面会時間は原則として、午後1時~午後7時まです。
面会時は備え付けの面会票に必要事項を記入して病棟職員にお渡しください。
患者さんのプライバシーを保護するため、病棟内での面会は原則ご家族に限られます。
●入院設備
共用冷蔵庫:デイルームにあります。品物には日付・氏名を記入してください。
電話:病棟内の公衆電話(テレフォンカードのみ使用可)をご利用ください。
・入院費用のお支払い
入院費の請求書発行日は、入退院窓口に掲示しています。入退院会計窓口にてお支払ください。請求額については精神科医事課にお問い合わせも可能です。
●入院期間中の他医療機関への受診について
保険医療では、入院中に他の医療機関を受診することは、原則できません。入院中に他の医療機関を受診する場合、かかりつけ医に定期受診する場合などは必ず担当医、看護師にお知らせください。
また、入院中の他科受診に関しても急を要する受診以外は退院後に受診するようお願いしております。
●各種診断書類について
診断書・証明書・各種診断書(生命保険、自賠責保険)等を依頼される場合は病棟には預けずに精神科医事課にお預けください。
退院期日の記載が必要な書類は、退院日が決定されてから提出ください。
診断書等を依頼された場合には、既定の文書料を頂戴いたします。
●ご家族の治療協力のお願い
治療上、ご家族の協力は不可欠と考えております。治療の一環として、定期的な面会や外出・外泊などをお願いする場合があります。また、検査や他の診療科を受診する際に、ご家族の付き添いが必要となる場合があります。
●不測の事故や急変の可能性があります
入院生活では、患者さんの安全について可能な限りの注意を払い診療を行いますが、突然の事故や身体合併症による病状の急変が起こる可能性があります。特に高齢者や向精神薬による薬物療法では転倒のリスクが高くなります。これを病棟内で完全に予防することは困難であることをご了承ください。
●入院期間
入院治療の目的が達成された後は、外来通院・他病院での加療等、病態に対する適切な治療に移行します。当院での長期入院は困難であることはご了承ください。
●転室・転棟・担当医が変更となることがあります
当院では大学病院として高度な医療を行うよう求められており、急病の患者さんや重傷な患者さんを受け入れるよう努めております。そのため、急遽転室をお願いする場合があります。この場合には室料が変更となる場合があります。
また、病棟の事情により、担当医師が変更となることがありますが、治療方針は引き継がれますで、ご安心ください。
入院形態についての説明
精神科への入院については、精神保健福祉法で規定されたいくつかの入院形態があります。当院では以下のいずれかの入院形態をとり、入院同意書にご署名いただきます。
A. 任意入院
患者さん自身の意思による入院です。
B.医療保護入院
精神保健指定医が、患者さんご自身の医療及び保護のために入院が必要と判断されるものの、ご本人による入院の意思を確認できない場合や同意が得られない場合に、家族等の同意により入院していただく入院です。
※ご家族の同意について
- 医療保護入院の際には、ご家族などに入院の同意書にご署名・ご捺印いただきます。
- 「家族等」とは、配偶者、親権者、扶養義務者、後見人または保佐人のうちどなたか一名
- ご本人が未成年の場合は、原則として親権者であるご両親の同意が必要です。
- 入院の際に、ご家族の身分が確認できるもの(保険証や免許証)をご提示ください。入院後にはご本人との続柄のわかる公的書類(住民票や戸籍謄本など)の提出をおねがいします。
- 退院後の生活支援など、ご家族の協力が必要とされます。できるだけ多くの方の同意・協力が望まれます。
※退院の請求について
- 医療保護入院の場合、退院の判断は当院の精神保健指定医が行います。
- ご本人・家族等は、医療保護入院に納得できない場合には、都道府県知事に退院の請求を行うことができます。
※退院後生活環境相談員について
- 医療保護入院の方には、退院後生活環境相談員が選任されます。
- 退院後生活環境相談員は、精神保健福祉士(ソーシャルワーカー)が行い、退院に向けた相談や支援を行います。
- 必要に応じ、地域援助事業者や各種サービスを紹介します。
※医療保護入院者退院支援委員会について
- 医療保護入院をされた方で、入院時に設定された入院期間を超えて入院される場合は、医療保護入院者退院支援委員会が開催され、入院期間を更新すべきかどうか、入院中の退院に向けた支援等について検討します。
- ご希望により、ご本人やご家族の出席も可能です。
- 退院後に相談する地域支援事業者等の出席を依頼することもあります。
- 退院支援委員会への出席を希望される場合は、退院後生活環境相談員にお申し出ください。
- 退院支援委員会の検討結果は、委員会に出席されない場合にもご本人へ内容をお知らせいたします。