看護のスペシャリスト

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看護のスペシャリスト先輩たちへのインタビュー

当センターの12種類の専門領域で
活躍する看護師の働く姿をご紹介します。
足立医療センターで働くあなたを想像してみませんか。

がん化学療法看護

認定看護師

がん化学療法は副作用を伴う治療であることに加えて、治療期間も長期化し、治療効果が確実に得られるとは限らないという特殊性をもっています。治療を続けながら、がんであっても自分らしく社会生活が過ごせるような支援が必要です。治療や副作用に対する理解と取り組む姿勢は、セルフケアの確立や副作用の現れ方に大きな影響を及ぼします。身体面・心理・社会面を含めたトータルケアをしていくことも大切です。抗がん剤は、患者側にとっては治療であっても、医療者側には職業性曝露となります。安全な投与管理が行えるように、職業性曝露対策への取り組みも必要です。

患者さんが化学療法の治療時期を安全に安心してその人が「自分らしく」過ごせるように、薬剤の副作用やその出現時期を予測した上でのセルフケア支援等を大切にしています。患者さんとの対話を心掛けて、治療に必要なケアを共に考えて支援しています。がん化学療法看護の質向上に向けて、勉強会の開催や薬剤師と協働して投与管理上の困りなどの解決に携わっています。


がん化学療法看護の看護師

この専門領域を選択した理由

外来化学療法室配属から2年が経過する頃、胃癌術後で2次治療に移行する患者さんから「こんなに治療を頑張ってきたのに、もう死にたい」と言われ、何もできずにいた自分を今でも覚えています。治療に関する知識を深めて患者さんの声に向き合いたいと思い、育児が落ち着いてから進学休職制度を利用し資格を取りました。

専門職への道のり

1996年 4月

東京女子医科大学附属第二病院へ入職
外科病棟/脳神経外科外来/整形外科外来/脳神経外科外来で勤務

2011年 4月

外来化学療法室へ配属

2016年 9月

東京都立大学(首都大学東京)健康福祉学部
看護実践研究・研修センターに入学

2017年 3月

認定看護師教育課程(A過程)を卒業

2017年 7月

がん化学療法看護認定看護師の資格取得

2022年 7月

がん化学療法看護認定看護師の認定更新

足立医療センターのおすすめポイント

地域がん診療病院として、院内だけでなく地域のニーズに対応しながら、がん治療に関する活動に参加しています。がん診療連携拠点病院を目指し、多くの職員が協働して安全で安心な医療や看護の提供に取り組んでいます。外来化学療法室の調剤室には最新のアイソレータが設置され、全抗がん剤に対し閉鎖式薬物移送システム(CSTD)が導入されています。曝露対策を含めた職員の安全が配慮されています。


画像:看護師が4人で話している

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