各部門紹介
当救命救急センターは区東北部2次保健医療圏(荒川区・足立区・葛飾区)で唯一の3次救急指定病院として、年間1,500~2,000件の重症救急搬送を受け入れています。足立区移転に伴い、屋上にヘリポートを設置し、近隣の埼玉県からも重症患者の受け入れられる体制が整いました。またハイブリッドER1室を備え、緊急カテーテル、緊急手術にも対応できるようになりました。
災害医療・看護にも力を入れています。当センターには、医師、看護師、事務員、救急救命士のDMAT隊員が登録されています。
DMAT(Disaster Medical Assistance Team)とは、大震災等の自然災害をはじめ、大規模交通事故等の都市型災害の現場に、消防隊とともに救急・災害医療の知識を持つ専門医療チームが出動し、一刻も早い救命処置を行う医療チームです。
東京DMAT活動は近隣で発生した救出困難な交通事故や機械に挟まれた事例など、災害発生時の出動要請に対応し救急医療活動を行っています。
東京消防庁との合同訓練や、院内防災訓練ではトリアージや初期治療活動の実践、職員指導を行うなど、災害拠点中核病院としての役割が担えるよう訓練を行っています。直近では石川県能登半島地震の際、日本DMAT、JMATとして出動し被災地の医療支援活動を経験しました。出動にあたり、日々の訓練や医療チームとしての連携が改めて重要であると実感しました。
救命ICUの看護師は3次救急で搬送された重症患者を看る初療室対応と、集中治療室での看護を担っています。多岐にわたる疾患で重症患者が搬送されるため、より多くの知識や技術が必要となります。スタッフは自主的に学ぶ姿勢を持ち、日々学習に励んでいます。当救命ICUには救急看護認定看護師、クリティアルケア認定看護師が在中しておりスタッフへの教育を手厚くフォローしています。認定看護師を中心とした勉強会の開催や、初療対応・急変時対応のシュミレーションを定期的に行い、知識・技術を習得しています。
私たちは大切な命と向き合い、医療チームで『患者に寄り添う医療』『患者中心のあたたかい看護』をモットーに日々実践に取り組んでいます。救急搬送される患者さん・家族は突然の疾患や事故等の出来事であり、精神的に大きな動揺があることが大多数です。患者さんだけでなく家族も視野に入れた看護を初療室から出来るよう心掛けています。家族の負担が少しでも軽減できるよう、初期から介入し、集中治療室でも継続して行えるようスタッフ間で情報共有しています。様々な疾患、様々なバックグラウンドを抱えているため多職種連携が必要となります。日頃から多職種間で意見交換や情報共有を頻繁に行ない、早期に集中治療室から退出できることを目標に日々実践に励んでいます。超急性期だからこそできる看護がここにはあります。“最後の砦”という使命感を持ちスタッフ一丸となりチーム医療を行なっています。
新人看護師の方も大歓迎です。ここでの幅広い経験は、看護職としてキャリア形成の大きな第1歩につながることでしょう。