研究活動一覧/Activity Report List

イベント/Event

シンポジウム「バイオアセンブラ」を開催します。

シンポジウム 「バイオアセンブラ」 開催のご案内
バイオアセンブラ研究会 主催

マイクロ・ナノロボティクスとバイオのコラボレーションは,細胞周りの局所環境を制御することで,細胞内あるいは細胞外,さらに細胞間における化学的あるいは力学的相互作用を引き起こし,その変化を追うことで細胞の仕組みを解明する研究を進展させることができました.一方,細胞が単一細胞から細胞集団へ,そして環境とのインタラクションを経て組織や器官へと成長する過程では,細胞内,細胞間,そして細胞と環境との様々な相互作用が重要な役割を果たすことが示唆されています.また,再生医療を視野に入れた3次元組織の構築では,目的の機能を有する適切な形状の組織を構成することが大きな課題となっています.特に,in-vitro環境における組織構築は最大の課題であり,今後,工学的手法を駆使して細胞やマトリクスを含む細胞組織の生体内外における性質を定量的に解明するとともに,細胞の自己組織機能や分化調節との関わりを解明することが生命科学の進展と再生医療へ直接的に貢献する重要な課題と位置付けられます.
本シンポジウムでは,in vitro環境における3次元組織構築を目指した3次元細胞システムの構築手法,細胞システムのダイナミクス計測,細胞システムの再生医療やバイオサイエンスの視点に関わる解明研究の一端を紹介させて頂き,その将来展望について議論を深めることを目的といたしております.是非,関連研究者,並びに多数の関係者の皆様にご参加いただきますようご案内申し上げます.

2010年10月
大阪大学 大学院基礎工学研究科  新井 健生
バイオアセンブラ研究会代表

—≪開催概要≫————————————-

【日時】 2010年11月1日(月)10:30-16:50
【場所】 東京女子医科大学先端生命医科学研究所 TWIns 2階 大会議室
【住所】 〒162-8666 東京都新宿区河田町8-1
【TEL】 03-5367-9945内線6223

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プログラム
午前の部:司会 金子 真
10:30-10:40 ご挨拶 「バイオアセンブラへの期待」
藤江 正克(早稲田大学創造理工学部教授・日本機械学会副会長)
10:40-11:10 「バイオアセンブラに貢献するマイクロ・ナノロボティクス」
新井 健生(大阪大学大学院基礎工学研究科教授)
11:10-11:40 「幹細胞制御の現状と閉鎖系細胞解析分析」
中内 啓光(東京大学医科学研究所教授)
11:40-12:10 「オンチップロボティクスが拓く細胞センシングと組織構築の新展開に向けて」
新井 史人(名古屋大学大学院工学研究科教授)
12:10-13:10 休憩
午後の部1:司会 大和 雅之
13:10-13:40 「細胞の高速硬さ計測」
金子 真(大阪大学大学院工学研究科教授)
13:40-14:10 「ナノ操作技術による細胞応答計測と細胞アセンブリ」
福田 敏男(名古屋大学大学院工学研究科教授)
14:10-14:40 「フルイディクスによる細胞アセンブリの現状」
関  実(千葉大学工学部教授)
14:40-15:10 「MEMSによる細胞アセンブリの現状」
竹内 昌治(東京大学生産技術研究所准教授)
15:10-15:20 休憩
午後の部2:司会 新井 史人
15:20-15:50 「骨再生におけるミネラリゼーションと細胞分化」
鈴木 治(東北大学大学院歯学研究科教授)
15:50-16:20 「再生医療本格化のための細胞シート工学」
大和 雅之(東京女子医科大学先端生命医科学研究所教授)
16:20-16:50 総合討論
司会 新井 健生
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