「オンライン時代&クラウドファンディング時代の医工連携をどう読むか?どう創るか?」
【開催報告】 未来医学研究会 幹事 関谷佐智子
2020年4月16日木曜日、通常ならBMC講義を終え、少しガヤガヤしているTWInsの大会議室か、その横のイノベーション会議室が会場だったであろう。しかしながら、まさかの12月から中国・武漢での流行を発端とするCOVID-19世界的パンデミックにより、BMCは講義、未来医学セミナーの急速なオンライン化が進んでいる。その最中、本来は3月の予定だった本セミナーが延期、さらに4月8日に出された緊急事態宣言により、4月にオンラインでの開催となった。斯くして、“満を持して”(柏野先生は事前に事務局とのセミナー開催におけるZoomのノウハウを丁寧にレクチャーしてくれました。誠に感謝致します。)今回のマンスリーセミナーは開催された。
【照明の大切さを丁寧にご説明いただきました】
柏野先生の一押しオンラインミーティングシステムは”Zoom”であり、本講演にも使用された。オンライン化の利点として、コミュニケーションの偏りがない“フェア”さ、地方や首都圏などの地域差や時間・移動の拘束から解放などが挙げられた。ところで本講演への参加はBMC1(!)29,31,32,33,37,42,43,45,46,47,48,50,51期生とその他大勢の登録33名を超えている。おそらく、私の知る限りの一番多い参加登録かと思う。これがオンラインの凄さかと、色々なハンディ(時間だったり距離だったり)がなくなった“フェア”さが伺える。ただ、顔が見えないので若干の会場の空気が読み辛いのが難点のような気がする。相手の顔もリアクションも見えない状態は”相槌”の文化がある日本人にはなかなか難易度が高いようにも思える。一例ではあるが、オンライン会議は日本人同士だと沈黙しがちだが、海外の方がzoomを使って会議すると一人音声オンで他がミュートすると一人が喋りっぱなしで止めにくいらしい。今後オンライン化は必須、慣れていくしかないと思われた。
【オンラインによる医工連携イベントのご紹介:https://medtech-station.com/】
次に第二要素、これまでの購入・寄付型とは異なる、株式投資型クラウドファインディングが説明された。50万円以下の少額の投資で全体額が1億以下という限定はあるが、医療トレーニング用模擬臓器が25時間で9千万円(投資家591人)の投資を受けることができた例は衝撃的だった。
第三、第四の要素である、臨床・企業の知財面イコールパートナーシップ、ファシリテーションとコンサルティングでは、先生のこれまでに経験された例などを挙げられ、医療課題を育て、形にしていくまでのスキムをご説明頂いた。
参加者からはZoomの安全性、製品化までの期間などについて質問があり、何しろそのスピード感に感銘を受けたという感想もあった。42期生でもある岡本先生から最後スライドの非公開スキームの感想などが述べられていた。また、半数ぐらいのWebアンケートが返ってきたが、オンラインでのセミナーはいいというご意見が多かったと思われる。私事だが、本セミナー自宅で受講し、自宅の回線が不安定でときどき音声がおかしくなったり、落ちたりした。今回もおそらく、受講してくださった方には同じようなことになった方もいるかと思われる。(是非、アンケート等で教えてくださると今後の参考になります。)しかし、Zoomは落ちても、また自動ですぐ復帰してくれるので、有り難いなあと思い、様々な点でとても勉強になった。柏野先生、誠にありがとうございました。
注)清水会長は背景を変更しておられます(宇宙ステーションにいるわけではありません。)