【開催報告】 未来医学研究会 幹事 関谷佐智子
朝晩の冷え込みが徐々に強まり、冬の足音が聴こえ始めた11月21日(木)、33, 37,38,42,48,50期カリキュラム修了生および現役の51期のカリキュラム生が、前回のマンスリーセミナーで斉藤理事の投下した「レギュレーション」という題目を議論すべくTWIns イノベーション会議室に集った。また、38期正木様(MSD株式会社、未来医学研究会幹事)のナビゲートでの「2050年の生殖医療・家族観について」という興味深いプログラムもあり、和やかな雰囲気で開始された。
まず、レギュレーション(法律)というお題は、ナビゲーターの清水会長も若干進行に 困惑気味だったが、自己紹介がてら参加者に伺うと、仕事の現場にてレギュレーションに関わることが 多々あり、「より学びたい」という高い意識でのご参加が多かった。そのような中、お忙しいところ 駆けつけてくださった50期の修了生・増田様からの「個人情報保護法」の医療情報に関わる課題と 「次世代医療基盤法」の紹介とその現状について話題提供があり、51期のカリキュラム生からも 現場での情報使用における課題についての議論が持ち上がった。SNS等で問題になっているような 個人情報を守るための法律が、一方で医療情報の活用という点では発展のネックになり、結局どう乗り越えたら いいのか、また一方では一般の方と医療関係者の情報の考え方についても相違があること議論され、 「医療と個人情報の課題」はさらに理解および議論を深めていく運びになった。
(次回以降もっとレギュレーションについて、この専門家による講演で理解を深めたいなどありましたら事務局までご連絡よろしくお願いいたします。未来医学研究会として講演依頼し、皆さんに知識が共有、学べるようにセットアップしたいと思います。)
次に33期修了生の正木様ナビゲートで「2050年の出生と家族の未来像」のプレゼンが行われた。 最初に清水会長からも51期のカリキュラム生に向けて、未来医学セミナーは「頭の体操(岡野教授談)」 「スプーン一杯のドラえもん(大和教授談)」であるとの紹介があったが、なかなか掴みどころが難しい。 そこを正木様の味のあるハンドライティングの資料によるブレインストーミングは、参加されたカリキュラム生に、 “未来”を考える思考法をインプットしていった。具体的には家族が男女二人からのスタート?に縛られない、 生きるための労働の必要性なくなっていく、など30年後の世界観が紹介されていた。 最後に製薬会社が今後どのようになっていくかの議論も加わり、内容の濃いプレゼンテーションだった。 今回はご講演を拝聴するという形式ではなく、BMC修了生、カリキュラム生で議論を行い、期を超えて 縦串的なつながりになることが期待された。TWInsでの白熱した議論終了後は界隈の中華料理屋で会長を囲み 懇親会が行われ、内視鏡からランチョンでの弁当の必要性、食肉研究まで幅広い議論が続き、寒さに負けない熱い夜が更けていった。