東京女子医科大学バイオメディカル・カリキュラムは、主に企業、研究所、病院などで業務に従事している工学系、薬学系等の技術者などを対象として、これらの人たちが日常業務に従事しながら、医学全般の知識を系統的に学べるようにスケジュールされた、1年コースの公開講座です。
トピックスのみを追う単なるセミナーではなく、系統的な医学知識を正しい学び、かつ実習・見学等により医学と医療の実地に触れることができます。
『いい船をつくるには海のことを、いい飛行機をつくるためには空のことをよく知らなければなりません』
それと同じように、いい医療用具や医薬品をつくるには医学や医療についての正しい知識と実際的な認識とを持たねばなりません。このカリキュラムは、日本ではもちろん、世界にも類のない、学際的な卒後継続教育コースの一つであり、医療産業が正しい医療の発展に役立つために、産業従事者の資質の向上という点で基盤的貢献をしています。
本カリキュラムの入学受付、運営等は先端生命医科学研究所が主体となっています。
実習研修から論文指導までの本格カリキュラム
1年間で学ぶ系統的医学ダイジェスト
毎週木曜日午後と土曜日の講義、実習を通して、基礎、臨床医学ダイジェストを1年間で学ぶことができます。医学と工学が融合した最新の先端医学、バイオメディカルエンジニアリング分野を広く網羅しているのも特長です。
また、医学に関する特定テーマについて受講生が調査研究し、30年後の新しい未来医学研究を考える「未来医学セミナー」を行っています。最終的には、その調査成果を論文としてまとめ、中間・最終発表会で口頭発表しています。
先端医工学研究者と交流可能な学習環境
学習環境
2008年から東京女子医科大学・早稲田大学連携先端生命医科学研究教育施設(通称TWIns)を利用した講義、実習等が行われています。TWInsの基本コンセプトは、医学・生命科学と理工学の先端テクノロジーを真に融合した、新しい治療・診断システムの創出を通して、先端医療の実現に貢献する人材の育成と研究・開発の実践を目指しています。本カリキュラムは、既存の学問領域にとらわれることなく、集学的なアプローチによって新分野にチャレンジし、未来医学を切り拓くことができる独創性豊かな人材の育成を目指しています。
学内外からの著名な講師陣
東京女子医科大学医学部および学外からの専門分野講師
本学医学部の各講座教員が、基礎医学と臨床医学の講義を担当します。その他、他大学・病院・研究機関・企業から先端医学・バイオメディカル分野において第一線で活躍されている約140名の講師を迎えております。学内外の専門家を広く網羅し、受講生がこれらの先生方と親しく接する機会を提供しています。
先端生命医科学研究所は、バイオメディカルエンジニアリング分野、特に再生医療と先端工学外科学の講義、実習を担当しています。
京都大学 慶應義塾大学 国立がん研究センター 国際医療福祉大学熱海病院 静岡社会健康医学大学院大学 順天堂大学 城西大学 電気通信大学 東京工業大学 東京慈恵会医科大学 東京大学 東京理科大学 花田学園附属鍼灸院 横浜薬科大学 横浜国立大学 早稲田大学 他
異分野・競合企業受講生同士の本格交流
幅広い分野からの受講生
医薬、医療用具関連産業をはじめ、各種企業等から幅広く参入しており、企業の高度な社員教育に大きな貢献をしています。これまでに、金融や出版、翻訳業、弁護士、不動産業など、非医療産業分野からもされております。受講生数は毎年約50名で、1~54期の総数は2,203名です。
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