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PET検査のしくみ

 FDGを用いたがんPET検査は、がん細胞が活発にブドウ糖を取り込む性質を利用して、ブドウ糖に良く似てがんに取り込まれ易いFDGの体内分布からがんを映し出す方法です。FDGから出される微量の放射線をPETカメラでとらえて全身像としますが、ここでは正常で認められる脳、腎臓、膀胱、肝臓などのほか、がんの部位がFDGの集積像として認められます。

■ PET検査の優れているところ

 PET検査では全身を一度に撮影することから、がんを想定外の場所からも拾い上げることができます。そのためがんの病期(病巣の大きさや転移の評価)や再発について、迅速かつ適確に診断することができます。しかも、FDGの集まり程度から、がん細胞の悪性度(増殖の早さや、転移、再発のし易さに関係)についても評価できます。さらに、はじめのFDGの静脈注射さえ済んでしまえば、その後は検査が終了するまで患者さんへの苦痛や負担はほとんどありません。撮影中、静止していなければならない時間は使用機種によって差がありますが、多くの場合12〜25分程度です。
全身を一度に撮影
病期・再発診断
悪性度の評価
苦痛や負担の少ない検査
●正常例
FDG は正常であっても、脳、咽頭口蓋、心臓、腎臓尿管、膀胱、肝臓、胃腸、筋肉などに種々の程度で集積します。
正常例