産科学分野
概要
産科学分野は、妊娠・分娩に関連する分野であり、部門として生殖・内分泌部門と新生児部門があります。教育では、産科学分野について系統的に習得できる講義や臨床実習を行なっています。研究では、日々の診療からの疑問に基づき、それらを解明するための研究を行い、その研究成果が診療に寄与されることを目指して基礎研究や臨床研究に取り組んでいます。女性・胎児・新生児に関する知識や技能を習得するだけでなく、コミュニケーション能力を養い、倫理的側面に配慮した上で医学・医療の向上に資する研究や医療をを実践できる人材の育成を目指しています。
教育内容
医学部学生の教育に関しては、講義内容は産科学と新生児学の全般です。これらの講義では、内科、外科、麻酔科、小児科などの関連分野の内容も取り入れ、産科学と新生児学における知識や技能を理解することを目標としています。また、臨床実習では診療参加型臨床実習を実施しており、臨床実習生(医学)として知識・技能の習得や診療経験だけではなく、医療現場で必要なコミュニケーション能力を養うことができるような教育に取り組んでいます。
卒後教育に関しては、2年間の初期臨床研修後に産婦人科専門医や小児科専門医を取得するための研修カリキュラムを組んでおり、個々のライフプランに応じた研修が行える体制を確保しています。
研究内容
産科学分野では、日々の診療からの疑問に基づき、それを解明するための研究を行い、その研究成果が診療に寄与されることを目指しています。東京女子医科大学病院には糖尿病、腎疾患、先天性心疾患などを合併する女性が多く通院されています。挙児希望女性の不妊・不育症に関する研究や妊娠後の周産期管理や予後に関する研究を行なっています。新生児部門では新生児集中治療室入院症例の検討により、新生児予後の改善に寄与する管理方針の確立を目指した研究を行なっています。また、病態の解明や新たな管理方針を確立するための基礎研究にも取り組んでいます。
スタッフ紹介
- 教授・基幹分野長
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水主川 純
- 専門領域
- 周産期医学
出生前診断
- 准教授
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中林 章
- 専門領域
- 生殖
遺伝
内視鏡手術
大学院
医学研究科外科系専攻産科学分野ホームページ
周産期医療や高度生殖医療に関する研究成果により新たな技術や治療法が開発されてきましたが、まだ病因が解明されていない領域に関しては取り組むべき研究課題が多くあります。産科学分野では生殖・内分泌部門と新生児部門の各部門においても、倫理的側面に配慮した上で女性・胎児・新生児に関する医学・医療の向上に資する研究を実践できる人材の育成を目指しています。基礎研究に関しては、本学TWInsや基礎教室と協力した研究も行なっています。