総合感染症・感染制御部 感染症科
概要
東京女子医科大学病院感染症科では、当院で診療中の患者さんに発症した感染症の診断・治療についての相談(臨床コンサルテーション)を受けている。同時に院内感染対策業務、HIV患者の外来診療を行っている。臨床微生物学における知識と研究を前提とした診療体制を整えている。
教育内容
・臨床微生物学的思考・感染症診療の原則に基づいた適切な感染症の診断、鑑別診断
・病態に基づいた適切な治療効果の判定
・臨床現場における感染対策
・外来でのHIV診療
研究内容
当科では、臨床に還元できることを目標にした様々な感染症研究を行っております。次世代シーケンサーなどの分子遺伝学的手法を駆使した新しい感染症診断方法の開発は、無菌検体からの遺伝子同定による感染症の起因微生物の特定のみならず、薬剤耐性、分子疫学などの情報を同時に検出することで、治療法の選択、感染ルートの解明などへの応用も期待出来ます。常在細菌叢の変化や慢性感染と自己免疫疾患など様々な疾患との関連性について、微生物免疫学教室などと共同研究を続けております。今後も新たな感染症のパラダイムシフトにつながる研究を目指していきます。