内分泌外科学分野
概要
内分泌外科学は1981年に開設され、甲状腺・副甲状腺・副腎などに生じる外科的内分泌疾患を担当しています。
教育内容
宝を育てます
医学生、研修医、教室員は日本の未来を支えてくれる宝です。彼らに伝えるのは『患者さんのために知識、技能そして態度を生涯にわたって磨き続ける』という価値観であり、『安心を届け、つらさを分かち合う』医療の実践です。外科といえば技能が重視されますが、正確な知識も不可欠です。そして大切であると知りながら身につきにくいもの、それが仁の態度です。患者さんやご家族の気持ちを思い遣る振舞いは当然備えているべきですが、それが容易ではないことを肝に銘じて臨む謙虚さを共有します。
広い視野をもった外科医の育成に力を注ぎます
新しい専門医制度のもと、外科研修も変わろうとしています。外科専門医を取得した後は“サブスペシャリティ”と呼ばれる専門分野に進むことが期待されています。医療の高度化は知識と技能の高度化・専門化でもあり、“サブスペシャリティ”専門医の育成は大学の使命でもあります。一方、一般病院では様々な症状や所見への対応が求められます。それらのすべてに専門医と同等の知識と技能をひとりで提供することはできませんが、患者さんのためにどうしたらよいかを判断することはできます。そうした問題解決能力を磨きます。
研究内容
臨床研究を中心に専門領域の進歩に貢献します
臨床現場ではさまざまな疑問に遭遇します。教科書や文献にも答えのない疑問を解決するために、後方視的あるいは前方視的研究プロジェクトを組んで推進しています。研究計画の立案からデータ収集そして解析の過程をチームで体験し、適切な研究を遂行するために必要な批判的吟味の態度と正しい研究法を学んでいます。
主な研究テーマ
・外科的内分泌疾患における患者アウトカム立脚型臨床研究
・甲状腺濾胞性腫瘍の診断のための新規バイオマーカーの探索
・副甲状腺癌の発生機序の解明