呼吸器内科学分野
概要
東京女子医科大学呼吸器内科学分野は、平成2年に呼吸器外科とともに呼吸器センターを設立し、呼吸器内科学分野の診療と研究を行っています。
令和6年4月現在、多賀谷悦子教授・基幹分野長のもと、近藤光子特任教授、講師2名、助教5名の他、後期研修医が在籍しています。
主要学会認定医・専門医は、日本内科学会認定医11名・専門医5名・指導医5名、日本呼吸器学会専門医9名・指導医4名、日本アレルギー学会認定専門医8名・指導医3名、日本呼吸器内視鏡学会専門医2名です。
今や肺がんは男性の死因の第一位となり、喘息や慢性閉塞性肺疾患も年々増加の一途をたどっています。重症喘息に対しては分子標的薬である抗IgE抗体、抗IL-5抗体の投与や気管支サーモプラスティ療法など行っています。その他、肺には感染症、悪性腫瘍、アレルギー、免疫異常など実にさまざまな病気がありますが、当科では、各々の疾患に対し呼吸器外科や放射線科、麻酔科などと緊密に連携し高度で包括的な診療を行っています。また、禁煙教育、喘息教室などによる予防医学・管理医学の充実や、地域医療や在宅医療のネットワーク作りにも力を注いでいます。
教育内容
入局後1年目は病棟での入院患者の診断・治療・管理を中心に、気管支鏡などの手技、画像診断や呼吸機能検査などを習得し、学会発表を経験します。2~3年目は関連病院への出張を経験し、呼吸器医として成長するとともに、国内、海外の学会発表や臨床研究を重ねていきます。4~5年目は大学病院に戻り、病棟および外来患者の診断・治療に携わり、5年目の夏には呼吸器専門医の取得を目指します。症例数も多く、悪性腫瘍、喘息、COPD、間質性肺炎や稀少疾患も経験でき、東京都アレルギー疾患専門病院でもあるのでアレルギー学も習得できます。
研究内容
これまで、細胞生理学、細胞生物学、分子生物学、免疫学などの先端テクノロジーを駆使した基礎研究から、これらの治療応用をめざした臨床研究までトランスレーショナルリサーチを行っており、国内外でも屈指の業績をあげています。
また卒後教育として多くの勉強会、症例検討会、抄読会、研究発表会などを行い、優れた呼吸器内科専門医を養成し良質の医療を患者さんに提供できるよう努めています。
スタッフ紹介
- 教授・基幹分野長
-
多賀谷 悦子
- 専門領域
- 喘息
COPD
アレルギー疾患
肺腫瘍
気道平滑筋の調節機構
肺循環
- 特任教授
-
近藤 光子
- 専門領域
- 喘息
COPD
間質性肺炎
びまん性肺疾患
気道分泌
- 講師
-
有村 健
- 専門領域
- 肺がん
胸膜疾患
気管支鏡