教育の特色

カリキュラムの特色(2020年度入学の23回生から)

7つのディプロマポリシー

看護学部の教育目標を達成するために、次の7つのディプロマポリシーを設定し、それにより、各年次の教育目標に合わせて、学習が積み重ねられていくようカリキュラムが構成されています。

  1. 豊かな人間性を育み、生活者としての人間を理解する基礎能力を有する。
  2. 多様な価値観を受容し、国際的な視野に立って思考・活動できる基礎能力を有する。
  3. 人間を成長発達する存在として捉え、看護学に基づき系統的に理解し、健康維持・増進・回復、疾病予防と回復にむけて働きかける能力を有する。
  4. 看護の基本技術を身につけ、人間関係の基盤形成と科学的思考に基づいた看護実践能力を有する。
  5. 地域における保健・医療・福祉・教育等の関係者と連携し、チーム医療を主体的かつ協調的に担う能力を有する。
  6. 看護学に必要な研究の基礎能力を身につけ、現状の課題を発信する能力を有する。
  7. 専門職としての倫理観を育み、自己の能力を評価し、女性医療人として生涯成長できる能力を有する。

実習施設概要

本学医療施設:
東京女子医科大学病院(本院)、足立医療センター、八千代医療センター、そのほか数十箇所
(一般病院、老人医療センター、訪問看護ステーション、高齢者在宅サービスセンター、保健所・保健センター、地域包括支援センター、事業所、保育園、学校施設、助産所、etc...)

保健師免許受験資格選択課程

保健師は、地域住民の保健師は、地域住民の保健指導や健康管理を行うプロフェッショナルです。地域で生活する新生児から高齢者まであらゆる年代の人々を対象に、健康的でその人らしい生活を送れるよう支援するのが主な仕事です。そして個人だけでなく、家族・企業・学校など集団としての健康レベルの向上も目的とします。本学では、3、4年次に保健師の国家試験受験資格を得るための選択科目を履修することができます(ただし20名を上限として選考あり)。保健師の仕事は、人々の生活、安全と健康への働きかけを通して快適に暮らせるよう支援することです。その働きかけは地域社会の活性化につながる行政の町づくりから施策化まで広がり、とてもやりがいに満ちた職業だといえます。なお、保健師免許取得者は、申請により養護教諭2種免許(一部選択科目を履修することにより可)、第1種衛生管理者、船舶衛生管理者の資格の取得が可能です。

教科目(保健師選択必修科目)

公衆衛生看護管理論

公衆衛生看護における看護管理の目的・機能と構成要素、健康危機管理(感染症、災害等)、保健福祉計画や事業計画の策定プロセスなどについて、講義や演習、グループワークを通して基礎を学び保健師が行う公衆衛生看護管理を理解することを目標にしています。

公衆衛生看護活動展開論 Ⅰ・Ⅱ

地域の特性を把握するための地域診断を展開し、地域の健康課題の抽出および施策化の一連の過程についてグループワークを通して学びます。また、対象者(個人・家族・集団・組織)に応じた保健師が用いる公衆衛生看護技術(健康相談、健康診断、保健指導、家庭訪問、自主グループ・地区組織活動等)について、講義・演習を通して習得することを目標にしています。

健康教育学

健康教育・健康診断・保健情報管理など、地域で生活するさまざまな健康レベルの人に対してその健康を個人ならびに集団として増進するための知識と技術について、講義および演習形式で学習します。健康教育については、学生自身が計画してプレゼンテーションを行い、互いに評価しあうことにより実践能力を高めることも目標にしています。

地域看護学実習Ⅱ(公衆衛生看護学実習)

東京都特別区内の保健所・保健センターおよび企業で実習を行います。保健師活動の実際を経験することを通して、地域で生活をする人びとの健康特性および地域における健康課題を明らかにし、地域看護における保健師活動の基本的実践能力を養っていきます。

早稲田大学との単位互換制度

本学と早稲田大学は地理的にも近く、これまでも公式・非公式にさまざまな交流が行われており、長年の友好関係にあります。
すでに医学・工学にまたがる学際的研究分野では実質的な研究協力・研究交流が30年以上にわたって行われ成果を挙げています。両大学は今までの友好関係を公的なものとし、より強固なものとするために、21世紀の研究・教育のあり方をにらんで、平成12年度より教員の交流・学生の交流・研究交流を含めた幅広い学術交流協定を締結しました。
学生間の交流としては平成13年度より両大学の単位互換制度が発足し、早稲田大学が提供するオープン科目を本学医学部・看護学部学生も履修できることとなりました。
総合大学である早稲田大学の科目を履修できることで、本学学生にとって幅広い科目の選択が可能となり、看護学部学生も早稲田大学の科目を意欲的に履修しています。

早稲田大学グローバルエデュケーションセンター開講科目履修案内(看護学部生用)

対象: 看護学部2年・3年・4年生

早稲田大学グローバルエデュケーションセンター開講科目を履修する学生には、開講期間中有効な「特別聴講学生証」が発行される。この期間に限り早稲田大学の図書館を利用することができる(ただし、閲覧のみ)。

AI・データサイエンスと医療 教育プログラム

第1学年と第2学年の2年間で、AI・データサイエンスに関するリテラシーレベル教育を行う。第1学年必修科目「アカデミックスキル演習Ⅰ」にて医学部共通講義として、「AIについて 」、「ビッグデータについて」、「臨床応用」を履修する。第2学年では、必修科目「アカデミックスキル演習Ⅱ」において、「情報倫理」を医学部共通講義として履修するとともに、看護における情報管理、病院情報システム(電子カルテ)および表計算などのデータ解析の基礎を学ぶことで、コンピュータ操作および情報管理の基礎知識と倫理的問題にも気づけるように適切な扱いについて習得できるようにしている。さらに、必修科目「保健医療統計学」では、統計資料や調査結果を最適に解釈し、記述する手法について学び、実際のデータを用いた統計手法を習得する。


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>>プログラムの授業内容