外部評価報告書
本学医学部はグローバルスタンダードに基づく国際外部評価により高評価を得ました。
平成24年10月に、医学部は世界医学教育連盟西太平洋地区部会を中心とする国際外部評価団を招いて日本で初めての医学部分野別評価を、世界基準である世界医学教育連盟グローバルスタンダード(2003年版)に基づいて実施しました。
評価の結果、医科大学が国際的基準として持つべき基本的水準36の項目について適合している(1項目のみ部分的適合)という、高評価を得ました。外部評価では同時に国際的視点から医学部教育について 様々な示唆を受けました。学部ではこれらの示唆について内容を吟味し、今後の教育改善に役立てたいと考えています。
本学は2013年現在、国際基準により教育の質の高さを認知された唯一の日本の医学部です。今回の結果は、教職員、学生、卒業生の長年の教育への取り組みの成果であるとともに、医療・教育に関わる多くの方の本学への有形無形の支援によって得られたものです。評価結果をそのまま公開することが、これまでのご支援に対して建学の精神である「至誠」を大学として示すことであり、今後も継続する教育の向上の基盤を社会に示すことと考えます。
現在日本では医学部(医科大学)の分野別認証評価制度を確立する準備が進められていますが、国際基準で行われるべき認証評価制度と日本の医学教育基準を作るために今回の結果が活用されることは、本学の社会貢献であると考えます。
なお、今回の外部評価の対象のとなった医学部新カリキュラム「MDプログラム2011」 の作成と導入、臨床実習教育の改良、および国際外部評価の実施の一部は、文部科学省大学改革推進等補助金(大学改革推進事業)である『大学教育・学生支援 推進事業大学教育推進プログラム(平成22-23年度)「国際基準の医学教育実践と質保証」』、同『基礎・臨床を両輪とした医学教育改革によるグローバル な医師養成事業(平成24-27年度予定)「国際基準に対応した医学教育認証制度の確立」』、同『基礎・臨床を両輪とした医学教育改革によるグローバルな 医師養成事業(平成24年-28年度予定)「国際基準評価で質保証される実践臨床実習」』の補助を得て行われました。
以下に外部評価団から提出された評価報告書(原文)ならびに同訳文を添付します。