産学官連携・技術移転の推進
本学は、本学の理念である「至誠と愛」を礎に、大学の使命である医学の教育・研究の成果を社会へ還元するためには、産学連携活動を積極的に推進するも大きな役割の一つと考えています。また、大学の発明等が民間企業等で活用されるよう技術移転にも取り組んでいます。
本学は、産学官連携活動に携わる教職員の意思を尊重するとともに、教職員が産学官連携活動を適切に遂行できるよう「学校法人 東京女子医科大学利益相反マネジメント・ポリシー」を策定し、実践しています。
また、本学は、産学官連携等によって生み出される知的財産を権利化・管理し、活用することを通じて社会貢献することを目指し知的財産権の承継等について基本的な考え方を示すものとして「東京女子医科大学 知的財産活用・管理に係る基本方針」を策定し、実践しています。
>>学校法人 東京女子医科大学利益相反マネジメントポリシー
>>東京女子医科大学 知的財産活用・管理に係る基本方針
>>契約マネジメント
1.共同研究契約
民間の企業等と本学とが研究を共同で行う場合は、共同研究契約を締結して実施します。
2020年度 契約締結件数 41件
2021年度 契約締結件数 45件
本学・所属 (代表研究者名) | 先方機関名 (代表研究者名) | 研究テーマ |
医学部・ゲノム診療科 齋藤 加代子 | バイオジェン・ジャパン(株) | SMAにおける原因遺伝子領域のゲノム解析による遺伝子型と表現型の関係についての研究 |
先端生命医科学研究所 清水 達也 | (株)セルシード | 細胞シート工学の実用化に向けた研究 |
医学部・泌尿器科 高木 敏男 | 中外製薬(株) | 腎疾患患者由来組織を使った病態解明 |
2.受託研究契約
民間企業等からの委託を受けて本学が研究を行う場合は、受託研究契約締結して実施します。
2020年度 契約締結件数 154件
2021年度 契約締結件数 168件
本学・所属 (代表研究者名) | 先方機関名 (代表研究者名) | 受託研究テーマ |
医学部・膠原病リウマチ内科 針谷 正祥 | ブリストル・マイヤーズ スクイブ(株)、小野薬品工業(株) | 日本の臨床現場における生物学的製剤未投与の関節リウマチ患者を対象としたアバタセプトの多施設共同による長期観察研究(ORIGAMI Study) |
医学部・整形外科 岡崎 賢 | スミス・アンド・ネフュー(株) | JOURNEY II CR Total Knee Systemを用いる人工膝関節全置換術施行患者を対象とした前向き多施設共同研究 |
医学部・呼吸器内科 多賀谷 悦子 | グラクソ・スミスクライン(株) | A prospective cohort study to assess obstructive respiratory disease phenotypes and endotypes in Japan (the TRAIT study) 日本における閉塞性肺疾患のフェノタイプ及びエンドタイプを評価することを目的とした前向きコホート研究 |
3.秘密保持契約(NDA:Non-Disclosure Agreement)
共同研究の実施などに向けて協議を行う際などには、予め秘密保持契約を締結し、共同研究等が実施に至らない場合でも、協議の際に双方が相手方に開示した情報の秘密を保持します。
2020年度 契約締結件数 18件
2021年度 契約締結件数 27件
4.学術指導契約
本学教員が研究の成果を踏まえて民間企業等において学術指導を行う場合には、学術指導契約を締結して指導を行っています。
5.知的資産管理
本学教員が発明等を行った場合は、特許を受ける権利などは原則として大学に帰属します。また、民間企業との共同研究などで得られた発明に係る特許等については、特許共同出願契約等に基づいて双方が協議して持分や帰属を決めています。 本学の知的資産の管理は、知的資産マネジメント委員会が行います。
2020年度 特許等保有数 323件
2021年度 特許等保有数 323件